極彩色

語りたがり考察したがり、めんどくさいじゃにーずをたく

「戸塚祥太」というひと

もう一ヵ月近く経ってしまいますが、先月のダ・ヴィンチの戸塚くん連載「ジョーダンバットが鳴っている」の話をしたい。
長くなるので追記から。


戸塚くんは、私が触れた一番最初のA.B.C-Zでした。テレビで見たとか雑誌で気になったとかそういうことじゃなくて、戸塚くんの奇行伝説まとめのページをたまたま見て「ジャニーズにこんな変な人がいるの!?」と驚き、そしてめちゃくちゃ笑ったことを覚えています。
そしてA.B.C-Zのファンになるまで、私の中で戸塚くんといえば「奇行の人」でした。というか、ファンになってからしばらくの間もそうでした。
私をA.B.C-Zに引き込んだ友人は戸塚担で、私が彼らに興味を持ってからはえびについて、戸塚くんについて沢山教えてくれました。「とっつーはすごく優しくて控えめな人」「努力家な人」だと。けれど彼女の言う戸塚くん像と、私の中にあった「奇行の戸塚くん」のイメージがずっとうまくかみ合わなくて。戸塚くんは長い間、私の中で一番掴めない人でした。

そして本格的にえびを好きになって色々な彼らの姿を見るうちに、私の中の戸塚くんは段々と「格好いい人」で落ち着きつつありました。歌が上手くてダンスもアクロバットもできて、ギターができて、素敵な歌詞も書けて、演技も上手くて、読書家で文才もあって、映画や音楽やファッションにも自分なりの拘りがあって、ファン想いメンバー想いで、メンバー内外問わず慕われる優しさも持っている。そんな器用で多才な、格好いい人なんだと。
けれどこのダヴィンチの記事を見て、そのイメージが思いっきり突き崩されました。
戸塚くんのMYOJOでの一万字インタビューはまだ本格的にファンになるかならないかくらいの時期だったので、さらっとしか読んでなくてあまり記憶になくて。だから、私が戸塚くん発信でここまで赤裸々な言葉を聞くことはこれが初めてだったというのも大きいと思いますが。

戸塚くんがこんなにも脆くて、儚くて、不器用な人だったなんて思ってもみなかった。
件のMステは私も楽しみにテレビの前で見ていて、戸塚くんの格好には驚いたけど「まあ、とっつーだし」と深く考えることはしなかった。あの格好も壁蹴りも諸々、今日はテンション高いな~くらいに笑って見ていたので、まさか裏でそんなことが起きていたなんて夢にも思っていなかったです。そんな呑気な自分が今は少し恥ずかしくもあり。

戸塚くんの坊主事件。それも奇行の一つとして耳にしたことがあった程度だったから、その裏に戸塚くんのこんな、葛藤や自分に対する苛立ち等々があったなんて。
そこで私はようやく、「優しくて控えめで努力家な戸塚くん」と「奇行の戸塚くん」が一本の線で結ばれた気がしました。
きっと戸塚くんって、めちゃくちゃ不器用な人で。それは昔ダンスやアクロバットが得意な方ではなかったとかそういう肉体的な面もありますが、特に精神面が不器用な人なんだなって思います。
戸塚くんって自己評価がすごく低い人で、多分彼の中には理想というものがあって、その二つがうまくかみ合わずにいつも葛藤している人なのかなって。その葛藤や自分に対する苛立ちを処理することに対してものすごく不器用。だからこそ坊主事件のように突然爆発してしまって、それが奇行として現れることも少なくないのでは、と。
後は戸塚くんなりの拘りや哲学のようなものが一般の感覚とは少し違って、それが他の人から見たら奇行に見えてしまうのかなぁと。

繊細で、優しすぎるくらいに優しくて、色々考え込んでしまいがちで、自己評価が低くて、人よりずっと不器用な戸塚くん。
戸塚くんが何もできない、A.B.C-Zに何も貢献してないなんてはずがない。
ずっとLOVEや5rings等々、えびの曲に素敵な歌詞を乗せてくれる。えびの曲に素敵な歌声を吹き込んでくれる。橋本くんや塚田くんをはじめ、メンバーの精神的な拠り所になれる。演技ができるから、舞台やドラマなどいろんな場所でえびを知ってもらうきっかけにもなる。私みたいに奇行伝説でえびを知る、という層もきっと多いだろうし。それこそ、ジャニーズの関係ない雑誌で連載しているこの「ジョーダンバットが鳴っている」だってそう。沢山沢山貢献しているのに。

Mステの後の河合くんの返信メール、めちゃくちゃ格好良かったです。他のメンバーの対応の話も。彼の傍にあの四人がいてくれてよかった。戸塚くんに寄り掛かる場所があってよかった。本当に。
「この4人が報われないのはおかしいし、彼らが成功しなかったら、神様は不公平だと声を大にして言える」。戸塚くんはこの連載の中でそう書いていました。
けれど私はこの言葉を戸塚くんに返したい。「この5人が報われないのはおかしいし、彼らが成功しなかったら、神様は不公平だと声を大にして言える」と。

→追記)2014.11.13に改めて戸塚くんについて考えてみました。
続・戸塚祥太というひと




ここからは蛇足になりますが。
二宮さんと戸塚くんは二人とも自分なりの哲学がある点とか、シンメ(相葉さん、塚田くん)に対する扱い方とか似ているところがあるように思っていたのだけれど、今回のダヴィンチを見てなんとなく分かってきた気がします。

二宮さんは、すごく割り切ることが上手な人。諦める、とは少し違うけど、自分の意見よりも周りに求められていることをアイドルとして重視する。
戸塚くんは、自分のやりたいことと、求められていることや納得のいかないものとの間で常にもがいている人。
精神的に、二宮さんは器用で戸塚くんは不器用。二宮さんは「こだわらない」という哲学、戸塚くんは「こだわる」という哲学。そういう意味で、実は正対称な二人なのかもしれない。
二宮さんはファッションとかこだわりがないけど、戸塚くんはファッションも音楽も映画も文学もすべて好みを持ってこだわりを持っている。

そんな二人なのかなぁ、と思ったりします。