塚田くんの、自担の、初主演舞台が一週間前に始まって、今日*1千秋楽を迎えた。
「ボクの穴、彼の穴。」。ほんの一週間しかなかった舞台。普段のジャニーズの一ヵ月以上のスパンの舞台に慣れているからあまりにあっという間で、でも最高に幸せだった一週間。
普段ブログを書くときは何か一つや二つ伝えたいことの軸を決めてその軸めがけて書くことが多いのだけれど、今は、何も考えていない。ノープラン。でもどうしても今日この日の事を形として残しておきたくて、今、こうしてブログ編集画面を立ち上げている。
塚田くんが初めて外部舞台に出演したのは今回と同じパルコ劇場の、「イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー」。今でも大好きな舞台。
あれから2年弱が経って、あの頃から塚田くんを取り巻く環境は少し変わって、アウトデラックスで一気に知名度が上がって、バラエティ番組にたくさん呼ばれるようになって、「塚ちゃん」がお茶の間に段々浸透してきて……塚田くん売れてる、って思った。嬉しかった。でも、他のメンバーが2014年以来それぞれ毎年外部舞台をやっている中、塚田くんはやらないのかなぁって少し思っていた。塚田くん、舞台できるのにな、演技すごく上手いのになって。イットランズでレズリーを演じる塚田くんの姿が大好きだった。
まあいつかまた時期が来ればやるかぁ、いつかは主演もやってほしいなぁなんて思いながらテレビで見る塚田くんを楽しんでいた、2016年の春の日、突然その時はやってきた。
5月末。二人芝居。W主演。パルコ劇場。絵本原作。戦争の話。
大好きだったイットランズをやっていた大好きなパルコ劇場に、今度は主演として塚田くんが戻ってくる。ぼんやり思い描いていた夢物語が、こんなにもぴったりな形で、急にやってくるとは思いもしなかった。
激戦の中どうにかチケットに恵まれて入った初日、中日、そして千秋楽。
初日は、どんな舞台なんだろう塚田くんはどう演じるんだろうってドキドキしながら入った。初主演なんだ、塚田くんが主演だ、っていうのを噛みしめていた。そして塚田くんの演技、共演の秀くんの演技もそうだし、舞台としての素晴らしさにグッと心を掴まれた。改めて、塚田くんが好きだな~~~と思った。
初日。開演時間をおよそ5分過ぎて劇場内が暗転。音楽だけが小さく流れるなか、ぱっと照明がついたら舞台には塚田くんが一人で立っていた。300人の観客の目線が塚田くんの一挙一動に注がれる。息をひそめて第一手を待つ観客が焦れるくらいたっぷり間をとって、一言目。「――戦争です!」
— つき/ネタバレ用 (@2ki46_br) 2016年5月22日
なんか、その瞬間「あ、塚田くん、主演だ」っていうのがすごく実感として襲ってきて、うわ~~主演だ~~;;;って心の中ですごく慌てた…(今さら)自担の、初主演舞台の、初日だったんですよ…
— つき/ネタバレ用 (@2ki46_br) 2016年5月22日
塚田くんが「ドッキリだったらいいなってちょっと思ってる(笑)」「プレッシャーがすごい」みたいによく言ってたの、主演だし二人舞台だしな~って思ってたけど、観てその意味が分かった気がした。台詞量が半端じゃない。しかも掛け合いがほとんどないから超長台詞の独白の連続。これを90分ぶっ通し
— つき/ネタバレ用 (@2ki46_br) 2016年5月22日
特に冒頭からの独白は、秀くんと入れ替わるまでずーっと一人。舞台上に一人だけ。あれ、何分あったんだろう。相当長く感じた。初主演で、初日で、300人の目線が自分だけに注がれる感覚って、とんでもないだろうなって思う。超長台詞、舞台に一人だけ、ひとつでも間違えたら、すぐにばれてしまう。
— つき/ネタバレ用 (@2ki46_br) 2016年5月22日
それでもやりきった。素晴らしい演技で90分観客を魅せ続けた塚田くんはやはりプロだ。遅咲きって言われるけど、周りがテレビで活躍する中ずーっとプロとして舞台に立ってきた経験が塚田くんの中に息づいていると思うと嬉しい。
— つき/ネタバレ用 (@2ki46_br) 2016年5月22日
塚田くん、今はバラエティの人として快進撃だけど、そっちも大事にしつつ、でも演技も続けてほしい。定期的に舞台やってほしい。もっと塚田くんの舞台を見たいし、塚田くんはやっぱり舞台に立つべき人だ~!!って思います!!実力派アイドルであり、舞台役者としても実力派な塚田くん最高!!!
— つきしろ (@tksr_j) 2016年5月21日
A.B.C-Zは、特に塚田くんは、舞台の上では絶対裏切らないから、なんだかんだ言ってもそこだけは絶対的に信じられるしずっと好きでいられるんですよ
— つきしろ (@tksr_j) 2016年5月21日
中日には、塚田くんの演技力に改めて感嘆した。初日と台詞が変わっている部分もあったし、塚田くんの演じ方も変わっていた。
二回目の穴はあっという間でした は~~
— つきしろ (@tksr_j) 2016年5月26日
元々えびは舞台で育ったというのもあるけど、塚田くんの声と演技力はやはり舞台向きだと思う。本当に声がよく通るし声にいろんな色がつけられる人だと感じる。
— つきしろ (@tksr_j) 2016年5月26日
本日最前列だったんですが、舞台上に「塚ちゃん」は全くいなかった。強いて言うなら、「舞台人・塚田僚一(29)」だった。間近で見て改めて感じた。しかも「塚田くんだ~!><」っていうアイドル塚ちゃんだからっていうのを越えて、塚田くんの演技、塚田くんの演じる兵士の感情、に引き込まれる
— つきしろ (@tksr_j) 2016年5月26日
今日、初日よりさらにパワーアップしてない…!!!?なんか印象違うシーンもあるし!!って思ったけどやっぱり色々変えてたんだね!?私のぽんこつ記憶補正じゃなくてよかった!笑 酒井さんのお花もきょう初めて見たよ~。+゚(゚⊃ω⊂゚)゚+。ありがたい!RT
— つきしろ (@tksr_j) 2016年5月26日
そして、千秋楽。
これまで見た2回の公演とは、また全然違っていた。
ボクの穴、彼の穴。千秋楽観てきました。すごかった、すごかったという言葉しか出てこないのがもどかしいくらいすごかった…
— つきしろ (@tksr_j) 2016年5月28日
今回とてもありがたいことに初日、中日(平日)、千秋楽、と観劇の機会に恵まれたんですが、毎回演技が違ってた。初日を基準にして、中日は兵士の元々内向的な性格も感じさせる演技だった。千秋楽は気迫が違った。「あ、戦場だ」って思った。戦地で疲弊し狂いかけたひとりぼっちの兵士だった。
— つきしろ (@tksr_j) 2016年5月28日
戦争マニュアルを破るシーン、前まではウワーッ!!って激情に任せて破る感じだったと思うんだけど、今日は言葉もなく静かにある種機械的なくらいにページを破っていて、表情も真顔だったのがゾッとするくらい凄かった 狂ってるって思ったし今まで信じてた世界が嘘だったと分かった兵士の絶望を感じた
— つきしろ (@tksr_j) 2016年5月28日
今日、塚田くんの演技が普段と色が変わってたことで、台詞の溜めとかも長くて、秀くんがその塚田くんのアドリブ(という程でもないけど)に対して台詞回しのタイミングを伺ってる感じがした。主観だけど。塚田くんがどう出るか、自分はどうすればいいか、考えてる感じがした。演技のぶつかり合い。
— つきしろ (@tksr_j) 2016年5月28日
今日の塚田くんの演技、底知れぬ絶望感と緊迫感と狂気を纏っていた。昔からいじめられてた内向的な男の子、ハブられないように必死で頑張ってきて、でも戦場でもひとりぼっちで、緊迫した環境の中で生きるために神経を研ぎ澄ませて、疲弊して、狂っていって…。言葉だけじゃなく演技で感じさせられた。
— つきしろ (@tksr_j) 2016年5月28日
でも、塚田くんのすごいところは、兵士が憑依してるって思うくらい狂気と激情と絶望をどっぷり演じているのに、転がりすぎた瓶はしっかり回収する冷静さがあるし、コミカルなシーンは楽しげに演じるし、狂気に呑まれるんじゃなくてきちんと塚田僚一として理性で演じてるんだなってところがまた
— つきしろ (@tksr_j) 2016年5月28日
初日を見た時も衝撃だったけれど、千秋楽はそれをさらに超える衝撃だった。
塚田くんが本当にすごくて、それまでの公演もすごかったのに、纏う空気さえ全然違って、気迫がすごくて。千秋楽に、自分の持ってるものを全部最後の一滴まで出し切るみたいなそんな演技で、圧倒された。
どうにか言葉にして残しておきたいんだけど、うまく言葉にできない。言葉じゃ10000000分の1も全然伝わらないくらい、本当に、すごかった…。
舞台中の言葉を借りるのならば、「まるで落とし穴に落ちたような」。
そのくらいの衝撃だった。塚田僚一という落とし穴に、もうとっくに落ちていたつもりで、気付けば塚田くんを担当と呼んで丸2年が経つけれど、またさらに落とし穴に落ちたみたいな感覚。
底が見えない。全然見えない。ずっと見てるんだけどまだびっくりする。塚田くんの底知れなさに。
「初めて言うけど、僕は本当は、もっとできる子です! 誰も、気付いてくれないけど…!」
これも舞台中の台詞なのだけれど、千秋楽を終えた今なぜだか今この言葉が頭の中をぐるぐる回っている。演出のノゾエさんは「二人(塚田くんと秀くん)に嘘をつかせたくない」と言ったことも。他意はないかもしれないけど。
少なくとも私、一応塚田担の端くれなのに、塚田くんがここまでできるって、気付いてなかった。
イットランズの時も「塚田くんの演技すばらしい~~!!最高!!!;;;」って大絶賛してたのだけれど、あの時よりまた大きくなってパルコに戻ってきた塚田くんは、あの時感じた「最高」のラインを遥かに超えてきた。
短い期間の公演だったのが本当に惜しい舞台だった。もっともっとたくさんの人に見てもらいたかった。そしたらきっともっとたくさんの人が気付いてくれるのに、って思う。
でも、夜空に瞬く星の間を一瞬通り抜けた流れ星みたいに、ほんの一瞬、濃密に過ぎ去った一週間の瞬きを、私は塚田担をジャニヲタを続ける限り胸に刻み付けたい。
塚田くんはきっとこれからもっともっとすごい役者になるんだと思う。今でこそものすごいのに、これ以上上があるのかって思うくらいだけど、塚田くんはいつも予想の斜め遥か上をいく人だから。
バラエティで活躍するテレビの人な塚田くんも大好きだし楽しいし嬉しいけど、でも、定期的に舞台も続けてほしいな。この才能をもっと育てずに埋めたままにしてしまうなんて、もったいなさすぎてもったいないおばけが出る。
また遠くない未来に、塚田くんの舞台が見られることを楽しみに。そしてパルコ劇場が復活した時にまた、塚田くんがパルコ劇場のステージに戻ってくる日を夢想しながら。
A.B.C-Z塚田僚一さん。初主演舞台「ボクの穴、彼の穴。」お疲れ様でした!!!!!
*1:日付が変わったので正確には昨日