「嵐」と書いて「Happy」と読む、「Happy」と書いて「嵐」と読む――ARASHI LIVE TOUR 2016-2017 Are You Happy?

「嵐」と書いて「Happy」と読むんだな、と思ったし、「Happy」と書いて「嵐」と読むんだな、と思った。

 

THE DIGITALIAN」以来2年ぶりの嵐のツアーに行ってきた。

いやーーー楽しかった。楽しかったし、面白かった。この面白かったには私の中で二種類の意味があって、「エンターテインメントとして見応えがあった、刺激的だった」という意味での面白かったというのと、文字通りの「腹抱えて笑った」って方の面白かった。いや~なんていうか、色んな意味で予想外が沢山あって、うん、すごく面白かったです。

細かい感想も色々語りたいことあるんだけど、まずはざっくりとした感想を。

 

このコンサートのテーマって、「Happy」であり「嵐」なんだと思う。「Happy」と「嵐」の二本柱っていう意味じゃなくて、それって結局は重なり合うもの、一致するもの、なんですよ。「『Happy』を追求していたら『嵐』になった」ということでもあり、「『嵐』を追求していたら『Happy』になった」。そういうことです。

私はここ7年の嵐しか知らないから、「サブカル」「関東ローカルアイドル」と呼ばれていた頃の嵐のことは実感としては知らない。その頃からファンだった人が今年のツアーを見るとその頃の引き出しから面白い目線の話が聞けそうだなあと感じた。

なんていうかねえ、「あーそうだ、嵐ってこういう人たちだった!!!(笑)」ってコンサート見てて思った。日テレ深夜の小ぢんまりとしたセットの中で変な実験してみたり顔に金粉塗ってみたりパンスト頭に被ってみたりしらたきをマフラーにしてみたりお金がないって言って5人で誰が一番早く寝れるかで30分の番組作ってみたり、そんな内向きでどうでもいい愉快な企画ばっかしてた嵐。久しぶりに宿題くんの録画を引っ張り出したくなった。そういうコンサートだった。

 

私、嵐のコンサートはドームしか入ったことないし、なんなら今日もバクステに来てくれてようやくメンバー個別認識できるような3階席41ゲートだったはずなのに、何度も横浜アリーナにいるような錯覚に陥った。こんなに広い会場で広さの利を生かしたペンライト演出とかしてるのに、私はドームが一番大好きで拘ってる会場のはずなのに、ふとした瞬間にここがドームだということを何度も忘れた。今まで何度もドームに入ってきてこんな感覚は初めてだった。いや~~~だってねぇ、今年の嵐、お久しぶりの定番曲たくさんやってくれるし、すっごいくだらないこともたくさんやってるんだもん!!!!!!笑

大野さんの「Bad boy」は真面目に踊りながらものすごくふざけてるし、相葉さんの「Amore」はアモーレどこいった!!!!!????wwwwwwwwwって演出だし。あ…ありのまま今起こったことを話すぜ!Jr.が自転車になり、サーフボードになり、相葉さんが担架で運ばれて最後はバク宙したんだ…何を言っているかわからねえと思うが(略)。去年はソロ曲で命がけでエアリアルティシューしてた人なのに!しかも今年の衣装ツアーTだし!?ゆるすぎるでしょ!!!???ドームの使い方贅沢すぎでは!!!!????wwwwwwww

青春ブギも爆笑した。魁!恋愛塾(?)…。去年のカレンダーに続き相葉さんのセンス信頼できすぎ。WESTかエイトのコンサート来たかと思った。ちなみにWESTだったら多分その設定でミニコーナー始まるし、エイトだったら多分そのまま30分のコントが始まる。

そして今年はこれまでの定番盛り上がり曲が沢山入ってたのも印象的だった。「Oh yeah!」「ファイトソング」「Hapiness」「きっと大丈夫」「Troublemaker」「言葉より大切なもの」「ワイルドアットハート」「感謝カンゲキ雨嵐」「a Day in Our Life」「五里霧中」「エナジーソング」…。特にファイトソングやエナソンは言うまでもなく大大大好きな曲だし、ワイハも何度聴いても飽きずに大好きだし、「きっと大丈夫」「五里霧中」って意外と最近歌ってなくて!!!!五里霧中、生で初めて聴いたかもしれない(T_T)どぅだっでぃだだどぅどぅだだっだ!!!!!のC&Rできたの嬉しすぎて!!!!!!!!!!!!定番だったのにいつからかあんまり歌わなくなってた曲や年によってセトリ落ちする曲がセトリ入りしてたり、いつもアンコールのお手振り曲になってた曲が本編に入ってたりしてめちゃめちゃうれしかった…。

 

ファンが知ってる「嵐といえば」、が詰まってたコンサートでした。綺麗で洗練された演出という近年の嵐コンの魅力も勿論堪能できるのだけど、おバカなことやってる深夜ノリの嵐も、5人でぎゅっとなって内輪で楽しそうにしてる超内向的集団嵐も、「国民のアイドル」じゃないナチュラルで肩の力を抜いたサブカル的ノリの嵐も、コンサートで盛り上がる曲をたくさん持ってるライブ映えするアイドル嵐も。

近年のコンセプトガチガチ系コンサートは、テーマに嵐の色を混ぜて嵐コンをどういう塩梅で染めるか、という「足し算」の作業だったと思う。

それに比べ今年のコンサートは、「引き算」したな、と思う。ステージセットとか、演出とか、変に肩ひじ張らずに引き算していって。で、引き算したらそこに「嵐(ヨミガナ:Happy)」が残りました、って感じ。いつもは色々オシャレな調味料で味付けしてますけど今年は素材の味生かしました、って感じ。

 

嵐ってねぇ、ハッピーなんですよ。見てるとすんごいハッピーになる。またこの子たちおバカなことやってら~、とか、5人でなんか楽しそうでいいね~、なんて肩の力抜いて笑いながら言って見てるのが楽しい。私が嵐を好きになった頃、アイドルのことはよくわからないけれど嵐見てるのが楽しくって、まるで漫画のページを捲るみたいに嵐を眺めて楽しそうにしている姿を見て楽しくなって、ってそんな風に嵐のことを楽しんでいたなぁということを思い出した。

 

今年のツアーのDVDが出た後に、もし目の前に「嵐が最近気になるんだけど…」という人が現れたら、私は最初にこのAre You Happy?ツアーのDVDを差し出すと思う。今の嵐のよさ、これまで培ってきた嵐のよさ、全部出てると思うから。

 

嵐 is Happy、Happy is 嵐。フィールドが関東ローカルの深夜番組だとしても、国民的アイドルとしての80万人以上動員の5大ドームツアーだとしても彼らの本質は変わってはいなかった。私の嵐オタ原点の気持ちを思い出した3時間だった。

総括、楽しかったです!!!!!!!シンプルに、今年はただただこれに尽きる!!