最近、A.B.C-Zが「強い」

「去年の後半くらいから、5人でテレビに出ているのを見ると、”なんかタレント感出てきたな”って思ったんです。(中略)これまで、なんか自分で自分たちを見ても、”垢ぬけねえな、俺たち”って思ってたんですけど、それが最近ないんですよ。だから、”おっ!”って」

――五関晃一 1万字インタビュー(Myojo 2017年4月号)

 

五関さんは今年のはじめ、一万字インタビューでこう語っていた。

 

A.B.C-Zが強い、と、最近すごく思う。強いというのはまぁ彼らは技術面では元々強いのだけど、もっとこう、概念というか、纏う雰囲気についての話。

勿論私はファンになった時からA.B.C-Zのことを強い!とは思っていた。Finally OverやHWGやA.B.C-Z LOVEやGreat5などを初めて聴いたときは「ヤバイA.B.C-Z強すぎる(泣)」と心の中で床を叩き転がり回ったものだ。けれど強い曲を歌った時に強いのはまぁ当たり前といえばそうだし、ここで言っている「強さ」っていうのはもっと物理的なもので、本人から醸し出される風格や雰囲気の事を指す意味合いは強くなかった。

しかしとりわけ今年に入ってからのA.B.C-Zの「強さ」っていうのは(そろそろ「強い」がゲシュタルト崩壊しそうになってきた)少し色合いが変わってきて、「風格が出てきた」、五関さんの言葉を借りるならばまさに「タレント感が出てきた」ように感じる。

 

バラエティを見ていてもそうだし、「Reboot!!!」の時からそれは感じていたけれど、より確信をもったのが今年のアルバムリード曲「テレパシーOne! Two!」のMV(ショートver.)が公開されてからである。

楽曲は明るくて絶妙にダサさとオシャレさが両立していてキャッチー。MVは世界観が圧倒的にオシャレ、かっこいい、ダンスもむちゃくちゃ良い、衣装も私服風で超かっこいい、全員ビジュアルが最高、非の打ちどころがなさすぎるMV。最高だ、最高すぎる。そしてなにより、私はこのMVで、A.B.C-Zの「強さ」にぶん殴られた気持ちになった。

めちゃめちゃかっこいいアイドルで、それも5周年を迎えた*1盤石なキャリアと勢いを感じる、一人前のタレントとしての風格がある、売れてるコンテンツのにおいがする、そんな5人組が画面の中にはいた。

 

こういう「強さ」=風格みたいなもの(私は別名「覇王色の覇気」とも呼んでるんですけど*2)そういうのを感じるのは例えば嵐やYJ以上のグループがパフォーマンスしてる時とか、「実力がある人たち」「場数を踏んでいる・売れている人たち」を見てる時に感じるものだった。普段和やかにバラエティしてる嵐も、アイドルらしからぬと称される楽しいお兄ちゃんなエイトだって、ステージに立ってマイクを持てば一瞬で泣く子も黙るスーパーアイドルに変わる。そういう瞬間、私は彼らの「強さ」を肌で感じる。この人たちにはそんじょそこらでは敵わない、この人たちは世界の違うすごい人たち、プロのスーパーアイドルなんだと。

 

A.B.C-Zってまぁ、正直、何年も「売れていないコンテンツ」に分類されていたと思う。アウデラより前なんかは特に…。実際他グループに比べれば売上とかもお世辞にも良い方とは言えなかったし、テレビでは「苦労人ジャニーズ」と紹介され、一般知名度は低く、ジャニヲタ内でもなかなか興味ももたれない方で。

当然コンサートや作品にかけられるお金も限られていて、だけどアクロバット・ボーイズ・クラブの名を冠すだけあって身体表現がずば抜けているA.B.C-Zはむしろそれを逆手にとって戦ってもきた。それらの作品群もたくさんA.B.C-Zやスタッフさんの愛と気合いと技術が詰まっていて大好き。全部大好き。

橋本くんが4年前の1万字インタビューでA.B.C-Z最強だから。」と言った。その瞬間から、私にとってA.B.C-Zは絶対不動の「最強」になった。あれから橋本くんのその言葉を疑ったことは全くない。だって、A.B.C-Zって最強だから。

 

だけど、5周年の今年に入って、その「最強」がより鋭角に、精度を増していっている気がする。それが私の言いたい「風格」や「覇王色の覇気」「売れてるコンテンツのにおい」、つまり「強い」ということなんだけど。勿論SMAPとか嵐とか諸先輩方に比べれば場数が違うからまだ覇王色の芽が出てきたくらいの感覚ではあるけれども。

A.B.C-Zは持っている資質が元々最強。それがこの5年で積み上げてきた個々の実力とか、グループとしての底力とか、踏んできた場数とか、繋いできたご縁とか、スタッフとの信頼とか、そういうものが一気にぐわっと押し寄せてきた感覚。「最強の資質」が「名実ともに最強」に向かって歩き出している気がしている。

 

リード曲とMVが最高なだけじゃなくって、今年のアルバムは本当にすごい。制作陣を見ただけでもヤバい。

ヒャダイン松井五郎、ヒロイズム、Micro(Def Tech)、上中丈弥、mikito(みきとP)、井手コウジ…(すべて敬称略)ぱっといくつか並べただけでもジャニヲタ・えび担的に錚々たる面々。

 

制作陣が豪華っていうことは、それだけの方々に曲を頼めるだけの力とセンスがえび陣営にあるということで、そしてそれだけ今年のアルバムに気合いが入っているということで、それだけ色んなことができるようになったということでもあって。

 

彼ら自身が身に纏う風格、気合いの入ったスタッフ陣。

今年のA.B.C-Zは一味違うぞ、強いぞ、と武者震いが止まらない。

 

「まわりが気付いてくれたら、すごいグループになる。世間に見つかれば、きっとすごいことになるから」

「だから、ずっとずっと信じてるんです。この5人が、A.B.C-Zが最強だって」

――橋本良亮 1万字インタビュー(Myojo 2017年5月号)

 

A.B.C-Z、デビュー5周年、風向きは良好。

さあ、5周年の夏が始まる。

 

 

5 Performer-Z 初回限定KIWAMI盤 CD+2DVD

5 Performer-Z 初回限定KIWAMI盤 CD+2DVD

 
5 Performer-Z 初回限定TAKUMI盤 2CD+DVD

5 Performer-Z 初回限定TAKUMI盤 2CD+DVD

 
5 Performer-Z 通常盤

5 Performer-Z 通常盤

 

 

*1:結成で言うと今年で9年、芸歴で言うと過半数が20年近くなってきた

*2:参照:ONE PIECE