アルバム「A.B.Sea Market」の歌割りが天才的だという話をしたい

A.B.C-Zの実質初のオリジナルアルバム「A.B.Sea Market」が発売されて早1か月と少しが経ちました。

「メンバーによるセルフプロデュース」「(収録曲は)曲としてのよさで選んだ」と言うだけあって本当に粒揃いのアルバム。何度聴いても全然飽きない。

しかし、楽曲自体のよさだけでなく、リード曲「Shower Gate」を聴いたときからずっと思っていたことがあります。

それは、歌割りの天才っぷり。

「え、この歌詞この人が歌うの…!?ぴったりすぎない…!?」もしくは「この歌詞をこの人が歌うとかヤバイ…ギャップ…!(泣)」っていう箇所が多い多い。

歌割りはだれが決めていたのかは分からないけど(Summer上々!!の歌割りは河合くんとスタッフさんで決めたって橋本くんが話してたけど、Shower Gateは歌割りにえび本人は関わってなさそうっぽい)、えびもしくはえびスタッフ優秀すぎてヤバイ。

 

と、いうことで、発売からだいぶ時間が開いてしまいましたが「この曲のこの歌割りがいいんですよ!」というところをやっぱり叫びたくこの記事を書くことにしました。

今回はアルバム曲のみ(既出シングル曲・カップリング曲は除外)ということで書かせて頂きます~!

※「引用」という形で書いているつもりではありますが、歌詞をこんなに載せたブログを書くのは初めてなので、もし何か問題がありましたらご一報ください…

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橋本戸塚河合五関塚田 という色分けです。

☆塚五コンビパートの色分け→緑色

 

すみません、私自身が塚田担なので塚田くんに結構偏っていると思います。あと、ふみとつについての話がかなり少ないです…。ふみとつ・特に戸塚くんはパブイメが掴みづらいというか、他の三人の方がキャラが固まっていてそれと比較して言及しやすかったからかなぁと思います。

あとこれまでソロパートの少なかった塚五がこのアルバムではソロパートがガツンと増えていて、色々印象的だったのもあるかもしれません。

ふみとつ担の人から見た歌割りの話とかも是非聞いてみたいです!

 

それでもOKという方はどうぞ!

 

■Shower Gate (作詞作曲:森大輔・DAICHI)

あふれだす言葉で 愛をお届け

作詞の才能に長け、雑誌でエッセイを連載するほどA.B.C-Zの中で一番「言葉」というものに触れているであろう戸塚くん。そして、彼は5Ringsの詞で自らを「愛」という単語に当てはめている。

歌詞を見れば見るほど、聴けば聴くほどこの詞は戸塚くんが歌う以外ないな…!って思います!!

 

そう思い通りに 伝えたいけど

嫌われるのもイヤだし

でもこんな風に 落ち着いちゃうのは

やめようなんてね

自分の気持ちを伝えよう!伝えたい!っていつでも全力で表現しているものの、独特な思考回路のためにいまいち普通の人には伝わりづらいことの多い塚田くん

人懐っこいように見えて実は人の感情にものすごく敏感で繊細で、恐らくA.B.C-Zの中で一番孤独を怖く思っているであろう橋本くん

いつでも落ち着いていてクールなイメージを持たれがちで、「五関様」という呼称すら定着している五関さん

ここの3人のパートの分け方って、「彼らそれぞれのウィークポイント(とあえてここでは表現しますが)」をぴったりと嵌めたことで聴く側の想像力がより働くというか、楽曲自身に厚みが出るというか。

で、その後に続く『やめようなんてね』という詞でそのうじうじしたところ・ウィークポイントを否定し自分の殻を壊す。そして爽やかなサビへと続いていきます。(余談ですが、河合くんのちょっと癖のあるというか木村さんに影響されてそうな歌い方が否定をより強くしかつサビへの勢いをつけている気がしてすごく好きです)

ちなみに、橋本くんのソロパートですが本人もここを絶対歌いたい!って思っていたみたいで、「橋本くん超わかってる!!!!!!!!」って私は心の中で叫びました。

 

嘘つきなんて言わないで

ここは塚五パートです。

この歌詞の裏には、「嘘つきと思われるかもしれない(もしくは、「嘘つき」と既に言われた)」「そう思われたくない」という2つの不安が見て取れます。

裏表なんてなくていつでも全力投球!毎日がオリンピック!なA.B.C-Zの太陽塚田くんと、前述の通り「五関様」と呼ばれるくらいのマイペースクールガイ五関さんがこのパートを歌ってるんです…………天才かよ……

1番ではそこに彼ら自身を投影できるほどにぴったりな詞をそれぞれ当てられていましたが、2番ではギャップ萌えまで用意してくるシャワゲ優秀すぎる……

 

 

■In The Name Of Love ~ 誓い (作詞作曲:井出コウジ)

仮面(マスク)に隠した 冷たい情熱

まず五関さんがこのパートを歌うのは「ぴったりだな!!!」って思いますし、逆に塚田くんの方はもう全然『冷たい情熱』なんて言葉は似合わない人なのにこのパートを担ったというのがたまらないです。またギャップ萌えパターンです。

で、ここは結構細かくパートが分かれてるのでこの2つを「塚五パート」として一緒に論じてみるとするならば、「」という正反対タイプのシンメである塚五が『冷たい情熱』という正反対の単語をつなげたこの歌詞を歌うというのがもうすごい。高まる。オタク大好きなやつ。

 

素顔、見せて

 ハイ見せます。

と思わず即答したくなる。橋本くんにこのパートはずるいよ…ずるいわ…そんなんみんな素顔見せちゃうわ…。

 

ベールを捲って 涙、拭かせて

演技するの恥ずかしい!女優さんと目を合わせられない!とさえ言う*1レベルのシャイな河合くんがこんな甘い歌詞を…ヒイイ…(T_T)

しかもベールっていう単語が色々想像させてたまらんやつです。橋本くんは今回のソロ曲とか見て分かる通りそういうのが一番板につくんですが、だからこそここの詞を3枚目に走りがちな河合くんが歌ってるのがたまらない…。

 

 

■どこまでHappy!!! (作詞:三浦徳子 作曲:Takuya Harada・Samuel Waermo・CHOKKAKU)

何故? 君はいつでも仲間といるのさ?

今日からyou and me ふたりでいようよ my baby

ハイわかりました!!!!!!!!!

って思わず言いたくなるよね!(さっきと同じパターン)

こんな拗ねたようなかわいい男子な歌詞を最年少で人たらしの才がある橋本くんに歌わせるなんて最高すぎるでしょ………

 

女子会 なんてもう 卒業なんじゃない?

五関さんに言われたら卒業せざるを得ない。

さっきの橋本くんパートは「拗ねてる><かわいい><」って感じだったんですけど、この詞を五関さんが歌うと「そ、そうですね…!」って気持ちになるからすごい。

 

そうさ ボクは運命 感じちゃってる 君に crazy

ワーホリで現地に住んでるお姉さん方に一目惚れを繰り返し、「脈があるかも!」と浮かれていた塚田くんが歌うからこその厚み。

まさにワーホリで恋したときの塚田くんの心境なんじゃ?これ?って思うくらい!!!笑 ワーホリで「あ~塚田くんの恋愛タイプってこんな感じ~?」っていうのを何となく見ていたので余計にこの歌詞は「すごい塚田くんっぽい!!!!」って思った(冷静に考えると自担が一目惚れしてルンルンな様子を知っているジャニヲタって…なかなかいないよな…??笑)。

あとここの歌詞の言葉選びが柔らかくて可愛いので(『ボクは』とか『感じちゃってる』とか)、塚田くんの高くてかわいらしさのある歌声にぴったりで本当ありがとうございます…

 

 

■特別な君へ (作詞:土橋亜希 作曲:土橋善太)

この曲は全体的に、えび5人→ファンとして解釈できる詞で、このパートが誰だからというよりえびの総意を歌っている気がするので、ド新規の私が語れることはないかな…と思うんですがこの部分だけ!

 

君が泣きたい時は

ここで待っているよ

声が届かなくても

想ってるよ

ここでも主に言及したいのは塚五なんですが。

一番「泣く」というワードと縁遠そうな五関さんがここの詞を歌っているのがグッときますし、何より五関さんの切なげのある声が詞にマッチしてて本当に…すばらしい…

そして塚田くんのパート。いつもポジティブで元気すぎて「うるさい」って言われるくらいの塚田くんが、『声が届かなくても』、ですよ…。普段なら絶対そんなこと言わなそうなイメージの塚田くんがここを歌うからこそここの切なさがガツンと胸にきます。塚田くんの歌声も本当にいい…。

 

 

■メクルメク (作詞:岩里祐穂 作曲:Samuel Waermo・川口進・Shu Kanemastu)

もーこの曲に関しては歌割りっていうよりも曲調とえびの歌声の相性の良さ、歌詞の程良い昭和感と厨二感というか、それらが融合したシャレオツ感…つまり総合的にこの曲最高にえびに合うな!!!!っていう感じでほんと大好きなんですけど(アルバムの中ではメクルメク激推し)、歌割り的に言及するならちょっと1点だけ書かせてください!

 

いつも怖がってばかりだから

結局なぜか誰も愛せないんだぜ

ここで主に言及したいのは2行目の河合くんのパートについて。

河合くんってインタビューとか見ててもA.B.C-Zの中で一番恋愛に奥手な感じがするというか、前述の通り共演した女優さんですら目を合わせられないシャイっぷりなので、ほんとこの歌詞の当て方…!!!!って思います。一番それっぽい(ごめん)というか!ここの河合くんの歌声もすっごい好きです!

 

 

■渚のBack In Your Heart (作詞:EMI K.Lynn 作曲:JOEY CARBONE) ※五関さんメインボーカル曲

もう五関さんが切なげな歌声でラブソングを歌うというだけで最高すぎて倒れそうなんですけど、五関さんの恋愛詞パートをいちいち解説していたら埒が明かないので(そして「たまらん」しか言わなくなる)細かいとこは割愛します…

あと塚田くんの歌声がとてもかわいくて甘くてたまらないです(この記事書きはじめてから何度目かわからない感想)

 

抜け殻のように 空っぽなんだ あの日から

置き去りのまま 僕のすべて

詞とのリンクというよりもまず一番は橋本くんの歌声。歌い方。ここの橋本くんの歌い方がほんっっとうに好きです。このアルバムの中で一番好きかもしれないってくらい。

そしてここでも浮かんでくるキーワードは「寂しさ」「切なさ」そして「孤独」(という括りにさせてください)。前述のように繊細で孤独を嫌う橋本くんが切なげな歌声で歌うからこそここまで胸に迫るものがあります。泣きます。

えび担の中ではかわいい末っ子なイメージの強い橋本くんですが、この詞を担うこと、そして歌い方でものすごく「21歳の男」感を出してきて…橋本くんの底知れぬ魅力の引き出し…。油断してたら怪我するぜ…

 

 

■Summer上々!! (作詞:Madoka 作曲:Madoka・辻知明) ※塚田くんメインボーカル曲

この曲は冒頭でも少し触れた通り、歌割りは河合くんとスタッフさんで決めたそうです。河合くんに感謝しかない…………(T_T)(塚田担)

曲からして塚田くんにぴったり!なアゲアゲ曲!なんですが、いくつか抜粋して言及したいと思います。

 

はりきってるけど泳げない!

早速ヤバイ 笑・え・ない

5人中4人がカナヅチなA.B.C-Zにぴったりな歌詞すぎるだろ…と思ってごめん。

夏楽しみ!だけど泳げないヤバイ!っていうこのテンションが塚田くんにぴったり。楽しい!

 

Oh my god!恋も始まらねぇ

あぁどうしよう!!

まさか今年もLonely Night?

ここの詞を塚田くんが歌うとしたら「あー!どうしよー!」みたいな印象を受けると思うんですけど五関さんが歌うとなんだか余裕ありげに見える不思議。え~今年も一人?まじかよ(笑)みたいな。

塚田くんがメインで歌ってるアゲアゲソングに五関さんの歌声がいいスパイス!

 

浴衣着て デートしたい

あれもこれも叶えたいぞー!

塚田くんの歌い方かわいすぎる(号泣)

というのは一旦置いておいてですね!

最年少でまだまだ若い!いろんなところに行って遊びたい!という感じの似合う橋本くんと、とにかく元気でアクティブで好奇心の塊というか色んなジャンルにどんどん飛び込んでいく塚田くん

ここの流れが、「僕の精神年齢が少し低くて、はっしーは少し高くて、ちょうど同い年くらいになってるんだと思います(笑)」*2と塚田くんが表現したコンビで歌ってるのがまたいい!

 

歌詞とのリンクって言う話じゃないので引用しませんでしたが、最後の方のふみつかがかけあいで歌うパートもアルバムならではというか、色んな組合せの可能性が見られてすごく高まります。河合くんのえびプロデュース能力…!

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ということで、だいぶ偏っている&最終的に塚田くんの歌声の話ばっかりな気がする記事になってしまいましたが(どうしてこうなった)もしここまでお付き合い頂いた方がいらっしゃったならばお疲れ様でした、そしてありがとうございました…。

今回は歌詞の話ということもあって、歌詞をやたらめったら引用しすぎてもよくないと思って特に印象に残った所だけ抜粋しています。ので、ぜひぜひ一度歌割りに注目して聴いてみて自分なりに色々考えてみるのも楽しいんじゃないかなーと思います!

こうして記事を書いてみて、歌割りの秀逸さが意図的なものだったとしたら本当にえびスタッフ優秀だな…!って改めて思う所存です。

 

それでは、A.B.C-Zのまだ見ぬ次のリリース楽曲に期待と、早く聴けますようにという期待を込めて、この記事を締めさせていただきたいと思います!

お粗末さまでした~!

 

*1:アリサマコン代々木MCより

*2:塚田くんのMyojo一万字インタビューより