「STARTO ENTARTAINMENT」

事務所の新社名が公表されましたね。まずファンクラブ会員向けに動画が配信されたのでそれを見ました。

新社名を見た私の最初の感想としては、「あ、"ジャニーズ"を全然残さないんだ」というのと「普通にいい感じの会社名じゃん…」ということ。つまりは、ちょっと予想外に少しポジティブな気持ちになれました。

 

まずは率直に嬉しい気持ちがあった。

十年以上この事務所のオタクをやってきたので、事務所のこれまでの頑とした姿勢とか、あらゆる部分での「家族」経営(これは実際の血縁関係という家族という意味だけじゃなくて、タレントも含めて「家族」的な扱いや空気感、あるいはファンまで含めた「身内感」「閉鎖的」な感じ)をず~~~~~~っと見て来て骨身に沁みていて、なんていうか「この事務所は変わんねえんだろうな」ってこの問題が大きく報じられるようになるよりずっと前から内心で思っていて、結局ファンや外野が何言っても無駄っていうか…最終的には事務所の力がすべてみたいな…

事務所のすべてが嫌いなわけじゃなかったけど、そういうとこに関しては諦めの境地みたいなところも心の底にはあった。

この事務所も、取り巻く芸能界も、一生大きく変わることはないのではないかと思っていた。

 

ジャニーズ事務所の名前は変えない」という考えを以前の会見で言っていたのを聞いて落胆したり、新体制と言っても結局内部の人間からで(しかもタレントを起用するという変わらぬ「家族」経営ぶりで…勿論なり手がいないという苦肉の策という部分も大きかったのだろうけれど)、その後の動向も見ながら、果たして事務所はどのくらい問題の本質というか、そういう部分を理解して動いているのだろうかと考えていた。

この問題が大きく報じられるようになり風向きが変わり始めてから、今まで事務所に対して何も言わなかった事なかれ主義だった大手メディアも、その他様々な場所で様々な人たちも判を押したように「決して許されないことだ」と急に手の平を返すように言い始めて、勿論それをきちんとこの問題に向き合って本心から言っている人もたくさんいるだろうけど、定型文みたいになっていないかと、とりあえずそれを言っておけばいいみたいな感じになってはいないかとか、色々思ったりなどして。

(勿論、それはこれまで噂レベルでこの件を知っていたけど向き合わなかった私自身もそうですね。自戒でもあります)

事務所は変革を掲げたけど、果たしてその必要性とか理由とか、なぜどのように変わっていくべきなのか、みたいな部分をちゃんと理解しているのかが結構不安だった。「形だけ」変わればいい、みたいになるのではないかと。そういうところから、「結局"ジャニーズ"を大事にして、似たような名前になるんじゃないのか」と懸念していた。そうなったらまた落胆してしまうところだったけれど。

しかし発表された新社名を見て、「ジャニーズのジの字もないな…」と思った。

まったく新しい社名になってくれた。それにほっとした。安堵したし嬉しかった。

 

そして新社長に関しても、これまでの事務所内部の人間ではなく新たに外部から迎え入れ、その他取締役もタレントを兼任する井ノ原さんを除き刷新されていて、それにもまた驚いた。

この事務所が「家族」経営じゃなくなる日なんて、くるんだ…という衝撃。

 

もちろんまだ名称と役員が発表された段階でしかないので何とも言えないけれど、しかし、最初の会見の段階で「結局変わらないのだ」と落胆した時と比べれば明らかに変わろうとしていた。

それにこの事務所のタレントのファンとして、一旦はほっとした、という話。

 

この新体制をどうみるかということは今後を見ていくしかなく、今は本当に分からないことが多いけれど、今回の発表で私は一握の期待を抱いてしまった。ちゃんとした、風通しの良い、タレントが心身ともにきちんとした環境で仕事ができ、取引先との関係も健全な事務所になっていける可能性があるのかということ。

 

この一年弱の間、私は何度も事務所に落胆し失望して、この事務所のタレントのファンであることを言うのが恥ずかしいとかオタクやめたいとか何度も思った時期もあったけれど、しかし私は結局彼らとこの事務所がつくってきたエンタメがどうしたって好きなのだということを痛感して、離れることはできなかった。

私はまだファンをやっていくと思うし彼らとこの事務所のエンタメを嫌いになったりどうでもよくなったりすることはないのだろうなと思う。

だから、これからもいちオタクとしてタレントのファンをやりつつ、今後の新たな事務所のこと、そしてSMILE-UP.の補償のこと、各メディアの対応、など継続して注目して見ていきたいと思います。

そんな2023年12月でした。