10Ks!、5月1日、東京ドーム

このツアーが終わった時、私はどんな気持ちになるんだろうとずっと思っていた。

 

2016年5月1日、18:00、東京ドーム。ジャニヲタになって7年間、何度も来たこの場所。私の一番大好きなコンサート会場は、その日その瞬間、今まで見たこともない熱量に包まれていた。

 

私はKAT-TUNの10年を半分しか知らない。もう誰が本命とか決めずにみんな好きでいいじゃん!と開き直った今より前は、KAT-TUNのことを「本命」「担当」と呼んだことも正直ない。茶の間だった時期もある。DVDも全部は持ってない。彼らの歴史について、知らないことは山ほどある。多分知っていることの方がずっと少ない。

でも、それでも5年間ずっと好きで追ってきたKAT-TUNを見届けたかった。ここまで本気でKAT-TUNに全力を尽くしたのはここ半年だったけれど、「行かなかったことで後悔だけは絶対したくない」という衝動が私を突き動かした。チケットを探して、最終的には平日でどうしても行けなかった大阪以外の4公演に入ることができた。

 

初日の名古屋では一つ一つの演出に皆が驚いて最後はお客さんが涙している様が印象に残った。

東京初日の29日は、「アンコール!」と「KAT-TUN!」の声が半々くらいだったのが象徴的で、ひとつひとつの熱は強かったけれど同時にまだうまく統一はされていなかったのも感じた。

東京2日目の30日は、開演前に「KAT-TUN!」コールが始まった。メンバーも魂を燃やすみたいに振り絞るみたいに歌い踊っていて、これまでとは明らかに変わった会場の熱気に、あと2日なんだと気付かされた。

 

そして迎えたツアー最終日の5月1日、"充電期間"突入前最後の公演。開演時間が近づく度に緊張して、水道橋の喫茶店で友達と喋りながらずっと「変な汗かいてきたw」「おなかいたいw」なんて半分冗談半分本気で話していた。

会場に入って、ドキドキしながら携帯の電源を切って開演を待っていた。開演の何分前だったか、「KAT-TUN!!」って誰かが叫び出したら、それがどんどん広がって、みんな立ち上がって、「KAT-TUN!!」って叫び始めた。KAT-TUNコンっていつも開演前に自発的にコールするって私の知る限りあんまりなかったと思うんだけど、30日から始まって。そして30日よりももっと大きく、強い、持ちうる全てを全部ここにぶつけてやるというくらいの一人一人の気持ちと熱気がびりびり伝わってきて。

正直まあ、開演前のコールって、アンコールとは違って「やらなきゃ見れない」とかもない。だからそんなに必死になって呼ぶ必要なんて実際ない。でも、あの日あの場所ではそんなこと関係なくて、ただただ自分たちの気持ちを、愛情を、覚悟を全部彼らに向かってぶつけるんだ伝えてやるんだという熱が開演前から東京ドームに充満していた。

 

始まってからも、本当に、熱気がすごくて。

ひとつひとつの動きに対する歓声、C&Rの声の大きさ、客席の振りつけの揃いっぷり。今までどんなコンサートでも見たことがなかったし、数千人規模のホールからこの5万人規模のドームまで色んな会場で上から下まで色んなジャニーズのコンサートを見たことがあったけれど、5万5千人、会場全てがこんなにもひとつになることってあるんだと衝撃的だった。

その5万5千の熱が、ステージの上の3人に向かってこれでもかと注がれる。3人もそれに負けないくらいのパワーで歌い踊り客席を煽る。とんでもないエネルギーのぶつかり合いだった。

 

WHITEの間奏の時、亀梨くんが叫んだ。

「Hey ハイフンーーーーーーーー!!!!!!!!」

これまでの公演、ずっと「Hey 東京ーーーー!!!!」とかだったのに、この日だけは会場を煽る時に「ハイフン」と叫んだ彼に、今日の公演が彼ら自身も昨日までとはまた違う特別なものであると意識しているのだと分かって、改めて今日の公演の意味に気付かされる。

「しっかり胸に刻んで帰れ!!!!!!!!」そう叫ぶ亀梨くんに応えるように東京ドームが歓声に包まれた。

 

PERFECTで、今ツアーではずっと普通に歌ってたのに「PERFECT MY FRIEND PERFECT YOUR…SAY!!!!!!!!」が5月1日だけ復活したのが嬉しかった。CHAINコンの時、「そこ!!!?SAYそこ!!!???難易度高くない!!??ww」って笑いながらも歌った日々がフラッシュバックした。亀梨くんも、分かっててこの日だけはSAYを言ったのかなって思うとまた今日というこの日の公演のエモみに眩暈がしそうになる。

 

春夏秋冬では、「Don't tell bye-bye あと少し…」という歌詞を亀梨くんがさりげなく「Don't tell bye-bye スタートに…」と替え歌していた。小さなことだけど、目の前に"充電"という言葉が迫っている中で亀梨くんが伝えたかった気持ちが込められている気がして、嬉しいし頼もしかった。

 

MCではメンバーが「今日すごくない!?めっちゃ声出てる!」「やればできるじゃねーかよ!!」「開演前、拍手もしてくれてたよね」と言ってくれたのが嬉しかった。あーちゃんと伝わってるんだな!って思った。

でもそこで甘やかすんじゃなくて「(デビュー前のコンサートに匹敵するくらい歓声がすごいので)みんな大丈夫?無理してない?w」「(昔は黄色い声だったけど)黄土色の声も混じってる」とか言い出すKAT-TUNが本当KAT-TUNだったwwwwww中丸くん「僕たち結構ファンの方に対して失礼なこと言いますからね」自覚はしてるけど反省はしないスタイル。

でもいつも以上にお客さんに対して失礼千万なKAT-TUNとそれに対して「えー!!!!!!!」とかノリよく反応するお客さんの空気が、なんていうか「まったくしょーがねぇなこいつらwwww」みたいなあったかい空気で。「アイドルとファン」なんていうものは不確定で不確実な多少他人行儀な、線引きのある、ふわっとした関係性しか普通は存在しないはずなのに、KAT-TUNとファンには10年(もしくはそれ以上)で築き上げてきた関係性の強さを感じた。

あと、MCの時に中丸くんが「今日はDVD収録が入ってます!!」って宣言してくれたのがよかった。「カメラが入ってます」とかじゃなくはっきり「DVD収録」っていう言葉選びをしたのもわざとなんだろうか。DVDのために収録はしたということなので(アリーナの上をぶいぶいカメラが飛んだりセンステ前にクレーンカメラがあったりしたので映像はかなり期待している)、充電期間中にもきっと出してくれるはずだという希望が確信に近くなった。あとはダメ押しのハガキ要望芸人する。BDもください。

 

チェンユア(上田くんソロ)ではバイクで登場した後「…迎えに来たぜ♡」ってニヤッと笑ったの本当心臓に悪い!!!!!昨日までやってなかったのに…昨日までバイク(という名の三輪車)でオラオラブイブイ言わせてたのにオーラスになって突然デレる上田竜也…ありがとう…。

 

本編終盤の「TRAGEDY」「UNLOCK」では、3人のダンスと歌声の力強さが東京ドームを揺らした。全部出し尽くすみたいに歌う3人の姿に、改めてここで「もうすぐツアーが終わってしまう、充電に入ってしまう」ということにハッとした。水、炎、花火、レーザー、全部盛りの派手すぎる特効にも一切見劣りせず魂を燃やすような3人の姿はあまりに格好良かった。

 

そして最後の1曲がきてしまった。「君のユメ ぼくのユメ」。

「このナミダ×ナゲキ→飲み込んで デカイ×セカイへ」という歌詞のところを、亀梨くんが力強く、噛みしめるみたいに、決意を宣言するみたいに歌っていたのがすごく心に残っている。

それとこれは5月1日の公演だけじゃないんだけど、ユメユメで一番前のセンターのポジションで歌っている亀梨くんが、途中からくるっと振り返るところがある。後ろを振り返って、上田くんと中丸くんのいる方を。そうしているのに気づいた時、またこみあげてくるものがあった。

 

最後の挨拶。メモを取っていなかったので細かいところまでは覚えてないし、そのへんは色んなメディアが書いてくれてるので正確なところは是非そちらを参考にしてください。

充電期間に入るKAT-TUN、最後のあいさつ 亀梨は元メンバーにも感謝【コメント全文】 | ORICON STYLE

前日までは割とみんな、しっかりとした力強い様子で挨拶をしていた。でも、この日は違った。

上田くんは声が震えていた。中丸くんはこみあげてくるものを抑えるかのように落ち着きなく小さく体を揺らしていた。亀梨くんはゆっくりと、言葉に詰まりながらも真摯に前を向いていた。

「最後に僕たちKAT-TUNは、」と亀梨くんが口を開いたとき、みんなこれから言う言葉を察して息を飲んだ気がした。30日の挨拶でも少し触れていたから。

「K、亀梨和也、A、赤西仁その名前が出た瞬間、端々で聞こえていたすすり泣きが嗚咽に変わった。「T、田口淳之介、T、田中聖いなくなったメンバーの名前を亀梨くんが呼ぶたびに、ドームにこらえきれない嗚咽が小さく響く。「U、上田竜也そう言って上田くんの方を見て、「N、中丸雄一」と言って中丸くんの方を見る亀梨くん。その姿がすごく、印象に残っている。

 

亀梨くんが挨拶を終えた時、中丸くんが泣いていた。あんな風にぼろぼろ泣く中丸くんを、私は初めて見た。

そんな中丸くんと上田くんがハグして、そこに亀梨くんも入っていって。亀梨くんが、まったく中丸は~なんて言いたげな優しい笑顔で中丸くんの頭をぽんぽんって撫でて、本当は確か中丸くんは反対側の階段から上がっていくはずだったと思うんだけど、中丸くんがゆっくりそっちに向かおうとした瞬間に亀梨くんがぎゅっと中丸くんの手を引っ張って同じ階段の方に連れて行って。それを上田くんが、一歩後ろから愛しそうに優しい笑顔で見守ってて。なんか、その光景を見た瞬間が、一番もうだめだった。

 

あの時間だけは、ファンとKAT-TUN、ですらない。KAT-TUNの3人のためだけの時間だった。その後トリプルアンコールの時、全然別の文脈で亀梨くんが「アイドルとして一番やっちゃいけないのはお客さんに背中向けること!」って言ってたんだけど、あの時ハグした3人はお客さんに背中を向けてて…だからこそあの瞬間はお客さんとかそういうの関係なかったんだと改めて思う。

あの瞬間、ぎゅっと抱きしめ合ったあの行為は誰でもない3人のためで、普段ステージの上でしか私たちは彼らを見ることはできないけれど彼らはずっと裏側も沢山の喜びも痛みも全部共有してきて、だからこそ彼ら自身にしか分かち合えないこと通じ合えないこときっと沢山あって。

なんだろうなあ。全然うまく言葉にできない。でも中丸くんがKAT-TUNを想ってあんなに涙したことも、亀梨くんがあんなふうに笑いながら子供をあやすみたいにぽんぽんと中丸くんの頭を撫でて中丸くんの手を引っ張ってくれたのも、上田くんがその光景をあんなふうにこっちが照れるくらいの優しい笑顔で見守っているのも、私には全部が衝撃的で、彼らの抱えていたもの心の奥にあるものをほんの少しだけ覗き見してしまったような気持ちになった。あの瞬間のステージは、あそこだけは、ファンですら立ち入れない3人だけの聖域だった。

それと当時に、楽屋じゃなくてファンのいる前でそんな風に曝け出してくれたこと、不本意だったかもしれないけどこのファンとKAT-TUNの大事な東京ドームという場所で本音を見せてくれたことが、嬉しかった。

 

3人がそれぞれの扉の前に立ち、ステージを去っていく。3つの光がひとつになり、KAT-TUNという文字をつくる。エンドロールが流れた後、鳴りやまない拍手はすぐに「KAT-TUN!」コールに変わった。

始まったアンコール、最後の挨拶で「ファンの皆さんには笑っていて欲しい」と語った上田くんが「笑えーーーーー!!!!!!」って叫びながら出て来たもんだから、「どいつが泣かせてると思ってるんだーーー!!!!!wwwww」って思いながら笑った。

GREATEST JOURNEYの最後、「頑張ってるぞ!!!天の声ーーーー!!!!!!」って上田くんが叫んだ時、その言葉と、大好きだったタメ旅の記憶が上田くんの中で生きていることが本当に本当に嬉しかった。*1

 

みんなで叫んで騒いで盛り上がったアンコールの最後、PRECIOUS ONEの前に亀梨くんが「ちょっと待って」って言ってボトルから水を飲み始めた。そしてそれを、飲む?みたいな感じでアイコンタクトして上田くんに渡して、上田くんも水を飲んで、上田くんがそれをさらに中丸くんに渡して中丸くんもそれを飲んで。

普段の何でもない公演だったら多分会場は「間接チュー!フゥ~!!」とか盛り上がってたと思う。でもなんか、その光景はそういうんじゃなくて。白い光の中で3人が同じ水を飲む姿はなんていうんだろう、一種の契りみたいな、儀式みたいな、そんな神聖さがそこにはあった。運命共同体、血を分け合った兄弟、みたいな、それを約束するような儀式のようにさえ感じた。

白い光を浴びながら、グランドピアノを弾く上田くん。ボイパをする中丸くん。歌う亀梨くん。その3人の姿は本当に美しかった。

 

ダブルアンコールの「BRAND NEW STAGE」で、「僕らは諦めない 羽ばたくその日を」という歌詞を、最後の力を全部込めるみたいに力強く歌った亀梨くんが強く印象に残っている。30日でも噛みしめるようにその歌詞を歌っている印象があったのだけど、1日はそれ以上で、やっぱりこの部分の歌詞は、亀梨くんにとって思う所があるんだろうなと思う。「羽ばたくその日を」と叫ぶように歌う亀梨くんが、頼もしくてたまらなかった。

 

ダブルアンコールが終わっても、KAT-TUNコールは鳴りやまなかった。それまでの公演ではダブルアンコールが終わったらそこまで粘らずみんなそれぞれ帰って行っていたけれど、今日は「トリプルまで絶対出させてやる!!!!!!」ってくらいの気合いを感じた。ほとんどの人が立ち上がって、「KAT-TUN!!」って叫び続けていた。帰る人もほとんどいなかったし、途中でコールをあきらめる人もいなかった。

何分くらい経っただろうか。会場にReal Faceのイントロが流れ始めて、トリプルアンコールが始まった。会場の歓喜は、歓声と、力強く振られる5万5千のペンライトを見るだけでも伝わってきた。

リアフェを歌い終わった後、「満足した?(笑)」と聞く亀梨くんに帰る空気を察して「えーーーー!!!!!!」と叫ぶ客席。「今の聞き方はまずかったな…」と言う中丸くんに笑った。すぐに「もう1回!!もう1回!!!!」と叫ぶ客席で収集がつかなくなり、苦笑するKAT-TUN「お前ら俺たちを困らせるなよ!(笑)」って言う上田くんが言葉に反して言い方とか表情とか嬉しそうなの滲み出ててなんかもう!!だだもれてるよ!!!ファンに対して激甘かよ!!!!ってこっちが照れた。

絶対にもう1曲歌うまで帰さねぇくらいの勢いの客席に、こそこそどうするか相談し出す3人。客席に背中を向けてぎゅっと集まってこそこそ話すKAT-TUNがかわいかったし、本当にもう1曲やるって決めて「あと20分ちょうだい」って関係者に言う亀梨くんや「関係者とつないで」って言う中丸くんが仕事人すぎてかっこよかった。*2

「(リアフェもあまりにアンコールが鳴りやまないから)どうする!?何歌う!?って急遽用意して」「あの、ライブって生ものって言いますけど実はかなり緻密に計算して作られてるんですからね!」「(相談中でお客さんに背中向けてるから)アイドルとして一番やっちゃいけないのはお客さんにケツ向ける事なのに!!」とかって言い出すKAT-TUN、アンコールってハッピーな空間なはずなのにお客さんに向けてやいのやいの言ってる(ただし楽しそうだし嬉しそう)のが超KAT-TUNだったし、お客さんも「えーーー!!!」とか「もう1回!!!」とか「フゥーーーー!!*3」とか遠慮せず言いまくる空気が心地よかった。お互いに対して良い意味で遠慮がないというか、さっきも書いたけど、お互いへの信頼と愛があるのを分かってるからこそのいい距離感で、KAT-TUNって良くも悪くも10年選手のファンの比率が圧倒的に高いけどだからこそこの濃密な距離感があって(そして私みたいな新米ファンもその濃密さに阻害されるんじゃなくてその中に参加させてもらって)、なんていうかすごいなと思った。多分、良くも悪くも濃密すぎる10年だったけれど、だからこそこんなにも強くて優しくて愛しい関係性ができたんだろうなって。

だってファンもメンバーもお互いのことむちゃくちゃ大好きでむちゃくちゃ信頼してるのがだだもれてるもん!!!!!!!!!口ではなんやかんや言ってるけど、こっちが恥ずかしくなるくらいお互いへの愛情と信頼がすごくて、これは今日この日じゃないと味わえない濃密さで、これがKAT-TUNとハイフンの10年なんだなと感じた。

 

今度こそ本当に一番最後の曲、3人で相談して決めた1曲はPeacefuldaysだった。

「最後にみんなで騒ぎましょう!!!!」「お前ら呼んだからには分かってんだろうな!!!!!今日一番の声出さねーと承知しねーぞ!!!!!」って叫びながら始まった最後の曲。

ここでピスフルを出してくるKAT-TUNのセンス、ほんっっっっっとに信頼できる!!!!!!!!もう一回「K!!A!!T!T!U!N!!!!」って叫べる喜びと言ったらなかった。腹の底から叫びまくった。叫びすぎて「けー!えー!てぃーてぃーゆーえnグホッ!!!!!」ってちょっとなった。

上田くんがアリーナに降りて来て走り回って、そしたら中丸くんもステージを降りてアリーナへ!!最終的に曲が終わる頃にステージから遠くまで行ってしまっていて戻ってくるのに変に時間がかかってしまった中丸くんの様子が珍しくて、本当にテンション上がってるんだなと思った。中丸くんがぼそっと「俺、今日の公演一生忘れないわ…」って零したのが嬉しかった。

 

最後、みんなでメインステに戻ってきた後、上田くんが「俺は!!!!!お前らとKAT-TUNが大好きだーーーーーーー!!!!!!!!!」って今日一番の大声で叫んで。

そしたら中丸くんも、「俺も!!!!お前らとKAT-TUNが大好きだーーーー!!!!!!!!」って叫んで、次にカメラが亀梨くんを抜いて、亀梨くんが「俺もやるの?(笑)」みたいな感じでふにゃって笑って、そして亀梨くんも叫んだ。「俺も!!!!お前らとKAT-TUNが、大好きだーーーーー!!!!!!!!」

それに泣き笑いで盛大な拍手を贈る客席も含めて、本当に会場の空気があたたかくて、お互いへの愛情で溢れていて、こんな幸せな空間存在するんだって思った。

本当に最後の最後、ハケる直前に上田くんが「有言実行な!!!ぜっってーデカくなって戻ってくっから!!!!!」って宣言して、亀梨くんと中丸くんが投げキスして、10Ks!ツアーは幕を閉じた。

 

公演が始まる前のドームは、どこか緊張を孕んでいたように思う。これで最後なんだ、もうしばらく会えないんだ、っていう悲壮感、オーラスを見届ける覚悟、KAT-TUNに気持ちを絶対届けてやるという強い決意と使命感。それがあの本編中の強いエネルギーを作っていた。

でも、公演終了後のドームは優しく幸せな空気に包まれていた。いや、そんなにキラキラしたものじゃない。終わってしまった、と呆然としたような、どこか上の空みたいな感じもあったし、ツアーが終わり充電が始まってしまったことへの悲しみもあっただろう。でもそれを越えて、あまりに濃密で幸せで愛情と強い思いに溢れた空間への満足感と多幸感、「やっぱりこれからも好きだ」という溢れだす彼らへの愛情であったり、そういう前向きなエネルギーが一番強かったように思う。泣いていた人もたくさんいたけど、でも悲しい涙だけじゃなくて、みんな泣きながら笑ってた。

 

ツアーが終わった時、もっと悲しみだったり喪失感だったり、そういうのがあるのかなって思っていた。

でもなんだろうな。終わった後呆然とはしていたけど、それは悲しみじゃなくて、この公演のエネルギーの強さと、彼らの強く優しく愛しい姿にあてられて、「私はすごい公演を見てしまった」「私はとんでもない人たちを好きになってしまった」ということに呆然としていた。この公演は本当に現実だったんだろうかとさえ思った。そのくらい凄い公演だった。

KAT-TUNって、10年前のあの頃、「時代」だった。みんながごくせんを見てて、「仁亀」を知ってて、全然ジャニーズ詳しくない人でもReal Faceを口ずさめて、テレビをつけたら毎週毎週音楽番組にKAT-TUNが出ていて。そういう、KAT-TUNという「時代」が、10年前に確かに存在していた。

 

2016年5月1日、私は東京ドームでひとつの時代を見た気がした。KAT-TUNという、10年間、駆け抜けたグループの時代を。この日、ひとつの時代にピリオドが打たれたのだと思った。でも終わりじゃない。同時に始まりのためのカウントダウンでもある。

「出航だーーーーー!!!!!」再びそう叫ぶ時、彼らはもう一度KAT-TUNという時代をつくるのだろうと思う。

一度爆発的に売れたものが再ブレイクするというのはなかなか難しい。私がKAT-TUNを好きになった5年前、彼らがネット上で「オワコン」だとか言われているのも目にしたし、私の周りにKAT-TUNファンも全然いなくて、番組もなかなか続かなくて、勿論私はKAT-TUNのことをずっと最高だって思ってきたけど傍目にはどうしてもあの頃の勢いが続いているとは言い難かったろう。

けれどきっと彼らはもう一度テッペンをとりにくる。彼らが東京ドームで話した決意の言葉、そしてここ1年で彼らの魅力が広く伝わり始めたこと、今回のツアーで初めてKAT-TUNのコンサートを見た人がどんどんKAT-TUNの魅力に惹きつけられている今の状況を見て、私はあえてここに断言しようと思う。

KAT-TUNという時代はもう一度来るのだ、と。

そしてその時が再出航の合図なのだと。

 

正直、充電なんかしなくても既にすごいじゃんかーー!!!!もういいじゃん充電しなくてもーーー!!!!なんて思うところもある。もういいから早く戻ってきてよ!!!!早くライブで騒ごうよ!!!!ファンは許すよ!!!!とも思う。でも彼らがこれだけの決意と覚悟をもって挑むのだから、生半可で終えることは彼ら自身が許さないのだと思う。

まったくしょーがない男たちを好きになっちまったな!!!!なんて思うけれど、それもまたKAT-TUNで、そんなところも好きなのだから仕方がない。でも、流石に何年も続くと寂しいからできるだけ早めに戻ってきてよ!!笑

充電期間といっても具体的に何をするのか、直近ではレギュラー番組と亀梨くんの映画(撮影終了済)くらいしかお仕事が発表されていないからまだあまり実感はない。多分これから数か月かけてじわじわ実感していくんだと思う。

 

「充電期間」と聞いてから正直ずっと少しだけ不安はぬぐい切れなかった。でも今回のツアーを見て、そんな不安は消え去った。

もう一度、一回りも二回りも大きくなった彼らと東京ドームで会えるその日は間違いなく一分一秒近づいているわけで。その日はどんなすごいものを見せてくれるのかっていう、期待しか今はない。

 

一緒に戦って下さい、って好きな男たちに言われたら戦わないなんてオタクの名が廃る。これから彼らが進む道なき道を拓く、援護射撃なら任せてくれ。ピストル*4だったら手元にあるから。

もう一度、絶対この東京ドームの景色を見よう。もっともっと凄い景色をKAT-TUNという船から見られる時を、楽しみにしてるから!!!

 

 

*1:上田くんはタメ旅の最終回付近で「これからは上田くんが頑張ればKAT-TUNはもっとよくなる!」と天の声さんに言われていた

*2:後でいろいろ報道見たら最後の1曲は本当に時間ギリギリで予定外だったみたいですね、そこでスタッフさんに交渉してでもギリギリでもファンの期待に応えてくれるKAT-TUNの男気ほんと好きだよ…;▽;

*3:KAT-TUNはファンがあまりにフゥーーー!って言うもんだからわりと文句言ってる

*4:今回のペンライト