「A.B.C-Zが最強だって、疑ったことはない」
Myojo2013年11月号。橋本くんの1万字インタビューのページを開いたあの日、まず最初に目に飛び込んできたのは見出しになっているこの言葉だった。
2013年当時の私はA.B.C-Zが気になって色々意識的に見るようになってきた、右も左もわからないひよっこのファンの卵のような状態で、まだあまりA.B.C-Zについて深い知識もなかった私の心にその言葉は不思議なほどすとんと落ちてきた。
「橋本くんが言うんなら、絶対A.B.C-Zは最強なんだろう」。明確な根拠もないのに、でも、橋本くんが言うんなら絶対そうなんだろうって心から思った。
この後またどんどんA.B.C-Zのことを好きになりすっかりずぶずぶのえび担になるわけなのだが、橋本くんのこの言葉は私のA.B.C-Zファンとしての軸のひとつとなって、何かあったとしても思い出しては「だから大丈夫」って何度でも思える、私にとってとても大きな言葉だった。
当時はまだここまで深みにはまっていなかったのもあり、正直前後の文脈以上にその見出しになった言葉の印象がばかりが強く残っていた。しかしこの間改めて読み返していて「そうだったなあ」と深く納得した。
橋本くんはA.B.C-Zが最強であることについて、こういう風に語っている。
――(A.B.C-Zのことを)ずっと信じてるんだ。
「だって、すごいから。A.B.C-Z最強だから。誰が見ても絶対すごいって思ってもらえるグループだと思ってるから」
――最強を疑ったことない?
「うん。あ、最初だけ疑った(笑)」
(中略)
――改めて言うけど、ホントいいグループだね。
「はい。歴史がありますから。スキルだけじゃない。A.B.C-Zはやさしさの塊、愛の塊なんです。だから最強なんです!」
(Myojo 2013年11月号 橋本良亮1万字インタビュー「裸の時代~僕がJr.だったころ~」)
抜群のスキルとアクロバットパフォーマンス、長いJr.歴で積み上げた実力や完成度の高いステージを売りとするA.B.C-Z。そんな実力も折り紙付きのグループでありながら、センターとしてA.B.C-Zというグループを見てきた橋本くんは、A.B.C-Zが最強たる所以をなによりも「やさしさの塊」「愛の塊」だからだと言う。
このインタビューから6年を経て、再び私の胸にすとんと落ちてきた。本当にそうだなと思った。
「優しい」だけではあまりに汎用的でぼんやりとした言葉かもしれない。それだけで片付けてしまうのは陳腐かもしれない。だけど本当にA.B.C-Zは優しい。優しいから強いんだ、A.B.C-Zは。
今日、A.B.C-Zが1年かけて行った10周年キャンペーンのイベント「A.B.C-Z PREMIUM EVENT~俺とお前の10年間~」が行われた。シリアルコードを集めて応募するイベントで、大阪は3部制、東京は2部制。ホールで行われた2都市各1日のイベントだから、私のTLでも落選した人も多かった。私は運よく当選し、東京の2部に参加してきた。
イベントの冒頭で河合くんがこんなことを言っていた。
【えびイベ東京2部】ここであったことSNSになんでも書いていいよ!という話から、「ここに来れなかった方にも、A.B.C-Zはみんなのことちゃんと想ってるよって伝えてください」って河合くんが言ってくれてたので!!!河合くんの言付け伝えます!!!!!全国のえび担へ!!!! #俺とお前の10年間
— つきしろ (@tksr_j) 2019年9月22日
ここに来られた人だけがファンのすべてじゃない。来られなかったファンにも目を向けて、大丈夫だよ、ちゃんと想ってるよっていうA.B.C-Zとそう言葉にして伝えてくれる河合くんは本当にあったかくて優しいアイドルだ。そして、伝えてねって会場にいるファンに託してくれるところも、みんなが伝えてくれるって信じてくれてるんだろうなって思ってそういうところも本当にらしいなと思った。
A.B.C-Zは本当に優しいな…優しいよ…1公演800人いるファン一人一人に対してあんなまっすぐ柔らかい表情でハイタッチしてくれるグループ、もうそれだけであったかくて優しいってめちゃめちゃわかるよ…ありがとう今日もA.B.C-Zが好きです
— つきしろ (@tksr_j) 2019年9月22日
イベントの最後にお見送り&ハイタッチをしてくれて、出口に向かう通路の所に5人が並んでいたのだが、本当に5人とも柔らかい表情でまっすぐひとりひとりの目を見てくれようとしていた。
私は今回お見送りは最初の方ではあったのだけれど、きっと最後の1人まで彼らはそんな風にファンのことを大事にあったかく見送ってくれたんだろうと確信している。だって、2年半前のRebootイベントの時もそうだった。2万人以上の来場で、私が2周目のハイタッチに辿りついたのは開始8時間以上経った頃だったのだけどその時でもキラキラした目で「ありがとう」ってひとりひとりと目を合わせながら5人は疲れを見せずに笑ってくれていた。
A.B.C-Zはよく「A.B.C-Zのファンは優しい」って言ってくれる。最近は特に、ことあるごとに言ってくれる。でもそれはひとえにA.B.C-Zがめちゃくちゃ優しいからだと思う。55ツアーの時橋本くんが「どうしてみんなそんなに優しいの?」って言ってくれた時は「君たちが優しいからだよ!!!!!!!!!!!!!!!」って心の中で叫んだ。
先日、今年からえび担になったフォロワーさんと遊んでいたのだけど、9時間ほぼA.B.C-Zのことばかりをマシンガントークしていたにも関わらずまだまだA.B.C-Zの優しくて愛しいエピソードが語り尽くせなくて困った。全然時間が足りなかった。A.B.C-Zが優しくて愛しいって話、A.B.C-Zとしての結成から10年、それぞれの入所からは20年近くの歴史のうち6年間しか知らない私でさえそのくらいたくさんあるのだ。
「優しい」だけでアイドルやっていけるわけじゃない。優しいからって、それだけで売れるわけじゃない。評価されるようになるわけじゃない。
だけど、A.B.C-Zの優しさは驚くほどにあったかくて、柔らかくて、しなやかだ。だからA.B.C-Zは、優しいから強いのだと思う。
ファンを理解しようとしてくれて、ひとりひとりを忘れることなく見て受け止めようとしてくれて、その上で一緒に行こうよって進もうとしてくれる。その優しくてまっすぐな人柄で関わったスタッフさんに愛されて仕事が繋がっていく。昨日発売した雑誌「SODA」でも「一度掴んだご縁は離さないグループ」と言われていた。
彼らの心の根底の部分がすごく優しいから彼らは強くなっていくし、彼らの中にある軸が強いからもっともっと優しくなれるんだと思う。
優しさとか愛とか、形のないものだからどうしても抽象的で根拠が難しい話になってしまう。ブログを書いてはみたけれどうまくこの感覚が伝わるかどうかわからない。それに、そう思うのは私が「良いものはいつか絶対評価される」ということを根拠はないけれど、祈りに近いけれど、そう信じている人間だということもあるだろうと思う。
だけど、A.B.C-Zに足を踏み入れた時からずっと心にある橋本くんの言葉は、やっぱり不思議なほど素直にそう思える。
A.B.C-Zはやさしさの塊、愛の塊。私もずっと信じている。だからA.B.C-Zは、最強なんだっていうこと。
もう今は結成11年を超えたけど笑、改めて。A.B.C-Z結成10周年おめでとう!