「まるで、落とし穴に落ちたような」

塚田くんの、自担の、初主演舞台が一週間前に始まって、今日*1千秋楽を迎えた。

「ボクの穴、彼の穴。」。ほんの一週間しかなかった舞台。普段のジャニーズの一ヵ月以上のスパンの舞台に慣れているからあまりにあっという間で、でも最高に幸せだった一週間。

 

普段ブログを書くときは何か一つや二つ伝えたいことの軸を決めてその軸めがけて書くことが多いのだけれど、今は、何も考えていない。ノープラン。でもどうしても今日この日の事を形として残しておきたくて、今、こうしてブログ編集画面を立ち上げている。

 

塚田くんが初めて外部舞台に出演したのは今回と同じパルコ劇場の、「イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー」。今でも大好きな舞台。

tk46.hatenablog.com

あれから2年弱が経って、あの頃から塚田くんを取り巻く環境は少し変わって、アウトデラックスで一気に知名度が上がって、バラエティ番組にたくさん呼ばれるようになって、「塚ちゃん」がお茶の間に段々浸透してきて……塚田くん売れてる、って思った。嬉しかった。でも、他のメンバーが2014年以来それぞれ毎年外部舞台をやっている中、塚田くんはやらないのかなぁって少し思っていた。塚田くん、舞台できるのにな、演技すごく上手いのになって。イットランズでレズリーを演じる塚田くんの姿が大好きだった。

まあいつかまた時期が来ればやるかぁ、いつかは主演もやってほしいなぁなんて思いながらテレビで見る塚田くんを楽しんでいた、2016年の春の日、突然その時はやってきた。

5月末。二人芝居。W主演。パルコ劇場。絵本原作。戦争の話。

大好きだったイットランズをやっていた大好きなパルコ劇場に、今度は主演として塚田くんが戻ってくる。ぼんやり思い描いていた夢物語が、こんなにもぴったりな形で、急にやってくるとは思いもしなかった。

 

激戦の中どうにかチケットに恵まれて入った初日、中日、そして千秋楽。

初日は、どんな舞台なんだろう塚田くんはどう演じるんだろうってドキドキしながら入った。初主演なんだ、塚田くんが主演だ、っていうのを噛みしめていた。そして塚田くんの演技、共演の秀くんの演技もそうだし、舞台としての素晴らしさにグッと心を掴まれた。改めて、塚田くんが好きだな~~~と思った。

 

中日には、塚田くんの演技力に改めて感嘆した。初日と台詞が変わっている部分もあったし、塚田くんの演じ方も変わっていた。

 

そして、千秋楽。

これまで見た2回の公演とは、また全然違っていた。

初日を見た時も衝撃だったけれど、千秋楽はそれをさらに超える衝撃だった。

塚田くんが本当にすごくて、それまでの公演もすごかったのに、纏う空気さえ全然違って、気迫がすごくて。千秋楽に、自分の持ってるものを全部最後の一滴まで出し切るみたいなそんな演技で、圧倒された。

どうにか言葉にして残しておきたいんだけど、うまく言葉にできない。言葉じゃ10000000分の1も全然伝わらないくらい、本当に、すごかった…。

 

舞台中の言葉を借りるのならば、「まるで落とし穴に落ちたような」。

そのくらいの衝撃だった。塚田僚一という落とし穴に、もうとっくに落ちていたつもりで、気付けば塚田くんを担当と呼んで丸2年が経つけれど、またさらに落とし穴に落ちたみたいな感覚。

底が見えない。全然見えない。ずっと見てるんだけどまだびっくりする。塚田くんの底知れなさに。

 

「初めて言うけど、僕は本当は、もっとできる子です! 誰も、気付いてくれないけど…!」

これも舞台中の台詞なのだけれど、千秋楽を終えた今なぜだか今この言葉が頭の中をぐるぐる回っている。演出のノゾエさんは「二人(塚田くんと秀くん)に嘘をつかせたくない」と言ったことも。他意はないかもしれないけど。

少なくとも私、一応塚田担の端くれなのに、塚田くんがここまでできるって、気付いてなかった。

イットランズの時も「塚田くんの演技すばらしい~~!!最高!!!;;;」って大絶賛してたのだけれど、あの時よりまた大きくなってパルコに戻ってきた塚田くんは、あの時感じた「最高」のラインを遥かに超えてきた。

 

短い期間の公演だったのが本当に惜しい舞台だった。もっともっとたくさんの人に見てもらいたかった。そしたらきっともっとたくさんの人が気付いてくれるのに、って思う。

でも、夜空に瞬く星の間を一瞬通り抜けた流れ星みたいに、ほんの一瞬、濃密に過ぎ去った一週間の瞬きを、私は塚田担をジャニヲタを続ける限り胸に刻み付けたい。

 

塚田くんはきっとこれからもっともっとすごい役者になるんだと思う。今でこそものすごいのに、これ以上上があるのかって思うくらいだけど、塚田くんはいつも予想の斜め遥か上をいく人だから。

バラエティで活躍するテレビの人な塚田くんも大好きだし楽しいし嬉しいけど、でも、定期的に舞台も続けてほしいな。この才能をもっと育てずに埋めたままにしてしまうなんて、もったいなさすぎてもったいないおばけが出る。

また遠くない未来に、塚田くんの舞台が見られることを楽しみに。そしてパルコ劇場が復活した時にまた、塚田くんがパルコ劇場のステージに戻ってくる日を夢想しながら。

 

 

A.B.C-Z塚田僚一さん。初主演舞台「ボクの穴、彼の穴。」お疲れ様でした!!!!!

*1:日付が変わったので正確には昨日

10Ks!、5月1日、東京ドーム

このツアーが終わった時、私はどんな気持ちになるんだろうとずっと思っていた。

 

2016年5月1日、18:00、東京ドーム。ジャニヲタになって7年間、何度も来たこの場所。私の一番大好きなコンサート会場は、その日その瞬間、今まで見たこともない熱量に包まれていた。

 

私はKAT-TUNの10年を半分しか知らない。もう誰が本命とか決めずにみんな好きでいいじゃん!と開き直った今より前は、KAT-TUNのことを「本命」「担当」と呼んだことも正直ない。茶の間だった時期もある。DVDも全部は持ってない。彼らの歴史について、知らないことは山ほどある。多分知っていることの方がずっと少ない。

でも、それでも5年間ずっと好きで追ってきたKAT-TUNを見届けたかった。ここまで本気でKAT-TUNに全力を尽くしたのはここ半年だったけれど、「行かなかったことで後悔だけは絶対したくない」という衝動が私を突き動かした。チケットを探して、最終的には平日でどうしても行けなかった大阪以外の4公演に入ることができた。

 

初日の名古屋では一つ一つの演出に皆が驚いて最後はお客さんが涙している様が印象に残った。

東京初日の29日は、「アンコール!」と「KAT-TUN!」の声が半々くらいだったのが象徴的で、ひとつひとつの熱は強かったけれど同時にまだうまく統一はされていなかったのも感じた。

東京2日目の30日は、開演前に「KAT-TUN!」コールが始まった。メンバーも魂を燃やすみたいに振り絞るみたいに歌い踊っていて、これまでとは明らかに変わった会場の熱気に、あと2日なんだと気付かされた。

 

そして迎えたツアー最終日の5月1日、"充電期間"突入前最後の公演。開演時間が近づく度に緊張して、水道橋の喫茶店で友達と喋りながらずっと「変な汗かいてきたw」「おなかいたいw」なんて半分冗談半分本気で話していた。

会場に入って、ドキドキしながら携帯の電源を切って開演を待っていた。開演の何分前だったか、「KAT-TUN!!」って誰かが叫び出したら、それがどんどん広がって、みんな立ち上がって、「KAT-TUN!!」って叫び始めた。KAT-TUNコンっていつも開演前に自発的にコールするって私の知る限りあんまりなかったと思うんだけど、30日から始まって。そして30日よりももっと大きく、強い、持ちうる全てを全部ここにぶつけてやるというくらいの一人一人の気持ちと熱気がびりびり伝わってきて。

正直まあ、開演前のコールって、アンコールとは違って「やらなきゃ見れない」とかもない。だからそんなに必死になって呼ぶ必要なんて実際ない。でも、あの日あの場所ではそんなこと関係なくて、ただただ自分たちの気持ちを、愛情を、覚悟を全部彼らに向かってぶつけるんだ伝えてやるんだという熱が開演前から東京ドームに充満していた。

 

始まってからも、本当に、熱気がすごくて。

ひとつひとつの動きに対する歓声、C&Rの声の大きさ、客席の振りつけの揃いっぷり。今までどんなコンサートでも見たことがなかったし、数千人規模のホールからこの5万人規模のドームまで色んな会場で上から下まで色んなジャニーズのコンサートを見たことがあったけれど、5万5千人、会場全てがこんなにもひとつになることってあるんだと衝撃的だった。

その5万5千の熱が、ステージの上の3人に向かってこれでもかと注がれる。3人もそれに負けないくらいのパワーで歌い踊り客席を煽る。とんでもないエネルギーのぶつかり合いだった。

 

WHITEの間奏の時、亀梨くんが叫んだ。

「Hey ハイフンーーーーーーーー!!!!!!!!」

これまでの公演、ずっと「Hey 東京ーーーー!!!!」とかだったのに、この日だけは会場を煽る時に「ハイフン」と叫んだ彼に、今日の公演が彼ら自身も昨日までとはまた違う特別なものであると意識しているのだと分かって、改めて今日の公演の意味に気付かされる。

「しっかり胸に刻んで帰れ!!!!!!!!」そう叫ぶ亀梨くんに応えるように東京ドームが歓声に包まれた。

 

PERFECTで、今ツアーではずっと普通に歌ってたのに「PERFECT MY FRIEND PERFECT YOUR…SAY!!!!!!!!」が5月1日だけ復活したのが嬉しかった。CHAINコンの時、「そこ!!!?SAYそこ!!!???難易度高くない!!??ww」って笑いながらも歌った日々がフラッシュバックした。亀梨くんも、分かっててこの日だけはSAYを言ったのかなって思うとまた今日というこの日の公演のエモみに眩暈がしそうになる。

 

春夏秋冬では、「Don't tell bye-bye あと少し…」という歌詞を亀梨くんがさりげなく「Don't tell bye-bye スタートに…」と替え歌していた。小さなことだけど、目の前に"充電"という言葉が迫っている中で亀梨くんが伝えたかった気持ちが込められている気がして、嬉しいし頼もしかった。

 

MCではメンバーが「今日すごくない!?めっちゃ声出てる!」「やればできるじゃねーかよ!!」「開演前、拍手もしてくれてたよね」と言ってくれたのが嬉しかった。あーちゃんと伝わってるんだな!って思った。

でもそこで甘やかすんじゃなくて「(デビュー前のコンサートに匹敵するくらい歓声がすごいので)みんな大丈夫?無理してない?w」「(昔は黄色い声だったけど)黄土色の声も混じってる」とか言い出すKAT-TUNが本当KAT-TUNだったwwwwww中丸くん「僕たち結構ファンの方に対して失礼なこと言いますからね」自覚はしてるけど反省はしないスタイル。

でもいつも以上にお客さんに対して失礼千万なKAT-TUNとそれに対して「えー!!!!!!!」とかノリよく反応するお客さんの空気が、なんていうか「まったくしょーがねぇなこいつらwwww」みたいなあったかい空気で。「アイドルとファン」なんていうものは不確定で不確実な多少他人行儀な、線引きのある、ふわっとした関係性しか普通は存在しないはずなのに、KAT-TUNとファンには10年(もしくはそれ以上)で築き上げてきた関係性の強さを感じた。

あと、MCの時に中丸くんが「今日はDVD収録が入ってます!!」って宣言してくれたのがよかった。「カメラが入ってます」とかじゃなくはっきり「DVD収録」っていう言葉選びをしたのもわざとなんだろうか。DVDのために収録はしたということなので(アリーナの上をぶいぶいカメラが飛んだりセンステ前にクレーンカメラがあったりしたので映像はかなり期待している)、充電期間中にもきっと出してくれるはずだという希望が確信に近くなった。あとはダメ押しのハガキ要望芸人する。BDもください。

 

チェンユア(上田くんソロ)ではバイクで登場した後「…迎えに来たぜ♡」ってニヤッと笑ったの本当心臓に悪い!!!!!昨日までやってなかったのに…昨日までバイク(という名の三輪車)でオラオラブイブイ言わせてたのにオーラスになって突然デレる上田竜也…ありがとう…。

 

本編終盤の「TRAGEDY」「UNLOCK」では、3人のダンスと歌声の力強さが東京ドームを揺らした。全部出し尽くすみたいに歌う3人の姿に、改めてここで「もうすぐツアーが終わってしまう、充電に入ってしまう」ということにハッとした。水、炎、花火、レーザー、全部盛りの派手すぎる特効にも一切見劣りせず魂を燃やすような3人の姿はあまりに格好良かった。

 

そして最後の1曲がきてしまった。「君のユメ ぼくのユメ」。

「このナミダ×ナゲキ→飲み込んで デカイ×セカイへ」という歌詞のところを、亀梨くんが力強く、噛みしめるみたいに、決意を宣言するみたいに歌っていたのがすごく心に残っている。

それとこれは5月1日の公演だけじゃないんだけど、ユメユメで一番前のセンターのポジションで歌っている亀梨くんが、途中からくるっと振り返るところがある。後ろを振り返って、上田くんと中丸くんのいる方を。そうしているのに気づいた時、またこみあげてくるものがあった。

 

最後の挨拶。メモを取っていなかったので細かいところまでは覚えてないし、そのへんは色んなメディアが書いてくれてるので正確なところは是非そちらを参考にしてください。

充電期間に入るKAT-TUN、最後のあいさつ 亀梨は元メンバーにも感謝【コメント全文】 | ORICON STYLE

前日までは割とみんな、しっかりとした力強い様子で挨拶をしていた。でも、この日は違った。

上田くんは声が震えていた。中丸くんはこみあげてくるものを抑えるかのように落ち着きなく小さく体を揺らしていた。亀梨くんはゆっくりと、言葉に詰まりながらも真摯に前を向いていた。

「最後に僕たちKAT-TUNは、」と亀梨くんが口を開いたとき、みんなこれから言う言葉を察して息を飲んだ気がした。30日の挨拶でも少し触れていたから。

「K、亀梨和也、A、赤西仁その名前が出た瞬間、端々で聞こえていたすすり泣きが嗚咽に変わった。「T、田口淳之介、T、田中聖いなくなったメンバーの名前を亀梨くんが呼ぶたびに、ドームにこらえきれない嗚咽が小さく響く。「U、上田竜也そう言って上田くんの方を見て、「N、中丸雄一」と言って中丸くんの方を見る亀梨くん。その姿がすごく、印象に残っている。

 

亀梨くんが挨拶を終えた時、中丸くんが泣いていた。あんな風にぼろぼろ泣く中丸くんを、私は初めて見た。

そんな中丸くんと上田くんがハグして、そこに亀梨くんも入っていって。亀梨くんが、まったく中丸は~なんて言いたげな優しい笑顔で中丸くんの頭をぽんぽんって撫でて、本当は確か中丸くんは反対側の階段から上がっていくはずだったと思うんだけど、中丸くんがゆっくりそっちに向かおうとした瞬間に亀梨くんがぎゅっと中丸くんの手を引っ張って同じ階段の方に連れて行って。それを上田くんが、一歩後ろから愛しそうに優しい笑顔で見守ってて。なんか、その光景を見た瞬間が、一番もうだめだった。

 

あの時間だけは、ファンとKAT-TUN、ですらない。KAT-TUNの3人のためだけの時間だった。その後トリプルアンコールの時、全然別の文脈で亀梨くんが「アイドルとして一番やっちゃいけないのはお客さんに背中向けること!」って言ってたんだけど、あの時ハグした3人はお客さんに背中を向けてて…だからこそあの瞬間はお客さんとかそういうの関係なかったんだと改めて思う。

あの瞬間、ぎゅっと抱きしめ合ったあの行為は誰でもない3人のためで、普段ステージの上でしか私たちは彼らを見ることはできないけれど彼らはずっと裏側も沢山の喜びも痛みも全部共有してきて、だからこそ彼ら自身にしか分かち合えないこと通じ合えないこときっと沢山あって。

なんだろうなあ。全然うまく言葉にできない。でも中丸くんがKAT-TUNを想ってあんなに涙したことも、亀梨くんがあんなふうに笑いながら子供をあやすみたいにぽんぽんと中丸くんの頭を撫でて中丸くんの手を引っ張ってくれたのも、上田くんがその光景をあんなふうにこっちが照れるくらいの優しい笑顔で見守っているのも、私には全部が衝撃的で、彼らの抱えていたもの心の奥にあるものをほんの少しだけ覗き見してしまったような気持ちになった。あの瞬間のステージは、あそこだけは、ファンですら立ち入れない3人だけの聖域だった。

それと当時に、楽屋じゃなくてファンのいる前でそんな風に曝け出してくれたこと、不本意だったかもしれないけどこのファンとKAT-TUNの大事な東京ドームという場所で本音を見せてくれたことが、嬉しかった。

 

3人がそれぞれの扉の前に立ち、ステージを去っていく。3つの光がひとつになり、KAT-TUNという文字をつくる。エンドロールが流れた後、鳴りやまない拍手はすぐに「KAT-TUN!」コールに変わった。

始まったアンコール、最後の挨拶で「ファンの皆さんには笑っていて欲しい」と語った上田くんが「笑えーーーーー!!!!!!」って叫びながら出て来たもんだから、「どいつが泣かせてると思ってるんだーーー!!!!!wwwww」って思いながら笑った。

GREATEST JOURNEYの最後、「頑張ってるぞ!!!天の声ーーーー!!!!!!」って上田くんが叫んだ時、その言葉と、大好きだったタメ旅の記憶が上田くんの中で生きていることが本当に本当に嬉しかった。*1

 

みんなで叫んで騒いで盛り上がったアンコールの最後、PRECIOUS ONEの前に亀梨くんが「ちょっと待って」って言ってボトルから水を飲み始めた。そしてそれを、飲む?みたいな感じでアイコンタクトして上田くんに渡して、上田くんも水を飲んで、上田くんがそれをさらに中丸くんに渡して中丸くんもそれを飲んで。

普段の何でもない公演だったら多分会場は「間接チュー!フゥ~!!」とか盛り上がってたと思う。でもなんか、その光景はそういうんじゃなくて。白い光の中で3人が同じ水を飲む姿はなんていうんだろう、一種の契りみたいな、儀式みたいな、そんな神聖さがそこにはあった。運命共同体、血を分け合った兄弟、みたいな、それを約束するような儀式のようにさえ感じた。

白い光を浴びながら、グランドピアノを弾く上田くん。ボイパをする中丸くん。歌う亀梨くん。その3人の姿は本当に美しかった。

 

ダブルアンコールの「BRAND NEW STAGE」で、「僕らは諦めない 羽ばたくその日を」という歌詞を、最後の力を全部込めるみたいに力強く歌った亀梨くんが強く印象に残っている。30日でも噛みしめるようにその歌詞を歌っている印象があったのだけど、1日はそれ以上で、やっぱりこの部分の歌詞は、亀梨くんにとって思う所があるんだろうなと思う。「羽ばたくその日を」と叫ぶように歌う亀梨くんが、頼もしくてたまらなかった。

 

ダブルアンコールが終わっても、KAT-TUNコールは鳴りやまなかった。それまでの公演ではダブルアンコールが終わったらそこまで粘らずみんなそれぞれ帰って行っていたけれど、今日は「トリプルまで絶対出させてやる!!!!!!」ってくらいの気合いを感じた。ほとんどの人が立ち上がって、「KAT-TUN!!」って叫び続けていた。帰る人もほとんどいなかったし、途中でコールをあきらめる人もいなかった。

何分くらい経っただろうか。会場にReal Faceのイントロが流れ始めて、トリプルアンコールが始まった。会場の歓喜は、歓声と、力強く振られる5万5千のペンライトを見るだけでも伝わってきた。

リアフェを歌い終わった後、「満足した?(笑)」と聞く亀梨くんに帰る空気を察して「えーーーー!!!!!!」と叫ぶ客席。「今の聞き方はまずかったな…」と言う中丸くんに笑った。すぐに「もう1回!!もう1回!!!!」と叫ぶ客席で収集がつかなくなり、苦笑するKAT-TUN「お前ら俺たちを困らせるなよ!(笑)」って言う上田くんが言葉に反して言い方とか表情とか嬉しそうなの滲み出ててなんかもう!!だだもれてるよ!!!ファンに対して激甘かよ!!!!ってこっちが照れた。

絶対にもう1曲歌うまで帰さねぇくらいの勢いの客席に、こそこそどうするか相談し出す3人。客席に背中を向けてぎゅっと集まってこそこそ話すKAT-TUNがかわいかったし、本当にもう1曲やるって決めて「あと20分ちょうだい」って関係者に言う亀梨くんや「関係者とつないで」って言う中丸くんが仕事人すぎてかっこよかった。*2

「(リアフェもあまりにアンコールが鳴りやまないから)どうする!?何歌う!?って急遽用意して」「あの、ライブって生ものって言いますけど実はかなり緻密に計算して作られてるんですからね!」「(相談中でお客さんに背中向けてるから)アイドルとして一番やっちゃいけないのはお客さんにケツ向ける事なのに!!」とかって言い出すKAT-TUN、アンコールってハッピーな空間なはずなのにお客さんに向けてやいのやいの言ってる(ただし楽しそうだし嬉しそう)のが超KAT-TUNだったし、お客さんも「えーーー!!!」とか「もう1回!!!」とか「フゥーーーー!!*3」とか遠慮せず言いまくる空気が心地よかった。お互いに対して良い意味で遠慮がないというか、さっきも書いたけど、お互いへの信頼と愛があるのを分かってるからこそのいい距離感で、KAT-TUNって良くも悪くも10年選手のファンの比率が圧倒的に高いけどだからこそこの濃密な距離感があって(そして私みたいな新米ファンもその濃密さに阻害されるんじゃなくてその中に参加させてもらって)、なんていうかすごいなと思った。多分、良くも悪くも濃密すぎる10年だったけれど、だからこそこんなにも強くて優しくて愛しい関係性ができたんだろうなって。

だってファンもメンバーもお互いのことむちゃくちゃ大好きでむちゃくちゃ信頼してるのがだだもれてるもん!!!!!!!!!口ではなんやかんや言ってるけど、こっちが恥ずかしくなるくらいお互いへの愛情と信頼がすごくて、これは今日この日じゃないと味わえない濃密さで、これがKAT-TUNとハイフンの10年なんだなと感じた。

 

今度こそ本当に一番最後の曲、3人で相談して決めた1曲はPeacefuldaysだった。

「最後にみんなで騒ぎましょう!!!!」「お前ら呼んだからには分かってんだろうな!!!!!今日一番の声出さねーと承知しねーぞ!!!!!」って叫びながら始まった最後の曲。

ここでピスフルを出してくるKAT-TUNのセンス、ほんっっっっっとに信頼できる!!!!!!!!もう一回「K!!A!!T!T!U!N!!!!」って叫べる喜びと言ったらなかった。腹の底から叫びまくった。叫びすぎて「けー!えー!てぃーてぃーゆーえnグホッ!!!!!」ってちょっとなった。

上田くんがアリーナに降りて来て走り回って、そしたら中丸くんもステージを降りてアリーナへ!!最終的に曲が終わる頃にステージから遠くまで行ってしまっていて戻ってくるのに変に時間がかかってしまった中丸くんの様子が珍しくて、本当にテンション上がってるんだなと思った。中丸くんがぼそっと「俺、今日の公演一生忘れないわ…」って零したのが嬉しかった。

 

最後、みんなでメインステに戻ってきた後、上田くんが「俺は!!!!!お前らとKAT-TUNが大好きだーーーーーーー!!!!!!!!!」って今日一番の大声で叫んで。

そしたら中丸くんも、「俺も!!!!お前らとKAT-TUNが大好きだーーーー!!!!!!!!」って叫んで、次にカメラが亀梨くんを抜いて、亀梨くんが「俺もやるの?(笑)」みたいな感じでふにゃって笑って、そして亀梨くんも叫んだ。「俺も!!!!お前らとKAT-TUNが、大好きだーーーーー!!!!!!!!」

それに泣き笑いで盛大な拍手を贈る客席も含めて、本当に会場の空気があたたかくて、お互いへの愛情で溢れていて、こんな幸せな空間存在するんだって思った。

本当に最後の最後、ハケる直前に上田くんが「有言実行な!!!ぜっってーデカくなって戻ってくっから!!!!!」って宣言して、亀梨くんと中丸くんが投げキスして、10Ks!ツアーは幕を閉じた。

 

公演が始まる前のドームは、どこか緊張を孕んでいたように思う。これで最後なんだ、もうしばらく会えないんだ、っていう悲壮感、オーラスを見届ける覚悟、KAT-TUNに気持ちを絶対届けてやるという強い決意と使命感。それがあの本編中の強いエネルギーを作っていた。

でも、公演終了後のドームは優しく幸せな空気に包まれていた。いや、そんなにキラキラしたものじゃない。終わってしまった、と呆然としたような、どこか上の空みたいな感じもあったし、ツアーが終わり充電が始まってしまったことへの悲しみもあっただろう。でもそれを越えて、あまりに濃密で幸せで愛情と強い思いに溢れた空間への満足感と多幸感、「やっぱりこれからも好きだ」という溢れだす彼らへの愛情であったり、そういう前向きなエネルギーが一番強かったように思う。泣いていた人もたくさんいたけど、でも悲しい涙だけじゃなくて、みんな泣きながら笑ってた。

 

ツアーが終わった時、もっと悲しみだったり喪失感だったり、そういうのがあるのかなって思っていた。

でもなんだろうな。終わった後呆然とはしていたけど、それは悲しみじゃなくて、この公演のエネルギーの強さと、彼らの強く優しく愛しい姿にあてられて、「私はすごい公演を見てしまった」「私はとんでもない人たちを好きになってしまった」ということに呆然としていた。この公演は本当に現実だったんだろうかとさえ思った。そのくらい凄い公演だった。

KAT-TUNって、10年前のあの頃、「時代」だった。みんながごくせんを見てて、「仁亀」を知ってて、全然ジャニーズ詳しくない人でもReal Faceを口ずさめて、テレビをつけたら毎週毎週音楽番組にKAT-TUNが出ていて。そういう、KAT-TUNという「時代」が、10年前に確かに存在していた。

 

2016年5月1日、私は東京ドームでひとつの時代を見た気がした。KAT-TUNという、10年間、駆け抜けたグループの時代を。この日、ひとつの時代にピリオドが打たれたのだと思った。でも終わりじゃない。同時に始まりのためのカウントダウンでもある。

「出航だーーーーー!!!!!」再びそう叫ぶ時、彼らはもう一度KAT-TUNという時代をつくるのだろうと思う。

一度爆発的に売れたものが再ブレイクするというのはなかなか難しい。私がKAT-TUNを好きになった5年前、彼らがネット上で「オワコン」だとか言われているのも目にしたし、私の周りにKAT-TUNファンも全然いなくて、番組もなかなか続かなくて、勿論私はKAT-TUNのことをずっと最高だって思ってきたけど傍目にはどうしてもあの頃の勢いが続いているとは言い難かったろう。

けれどきっと彼らはもう一度テッペンをとりにくる。彼らが東京ドームで話した決意の言葉、そしてここ1年で彼らの魅力が広く伝わり始めたこと、今回のツアーで初めてKAT-TUNのコンサートを見た人がどんどんKAT-TUNの魅力に惹きつけられている今の状況を見て、私はあえてここに断言しようと思う。

KAT-TUNという時代はもう一度来るのだ、と。

そしてその時が再出航の合図なのだと。

 

正直、充電なんかしなくても既にすごいじゃんかーー!!!!もういいじゃん充電しなくてもーーー!!!!なんて思うところもある。もういいから早く戻ってきてよ!!!!早くライブで騒ごうよ!!!!ファンは許すよ!!!!とも思う。でも彼らがこれだけの決意と覚悟をもって挑むのだから、生半可で終えることは彼ら自身が許さないのだと思う。

まったくしょーがない男たちを好きになっちまったな!!!!なんて思うけれど、それもまたKAT-TUNで、そんなところも好きなのだから仕方がない。でも、流石に何年も続くと寂しいからできるだけ早めに戻ってきてよ!!笑

充電期間といっても具体的に何をするのか、直近ではレギュラー番組と亀梨くんの映画(撮影終了済)くらいしかお仕事が発表されていないからまだあまり実感はない。多分これから数か月かけてじわじわ実感していくんだと思う。

 

「充電期間」と聞いてから正直ずっと少しだけ不安はぬぐい切れなかった。でも今回のツアーを見て、そんな不安は消え去った。

もう一度、一回りも二回りも大きくなった彼らと東京ドームで会えるその日は間違いなく一分一秒近づいているわけで。その日はどんなすごいものを見せてくれるのかっていう、期待しか今はない。

 

一緒に戦って下さい、って好きな男たちに言われたら戦わないなんてオタクの名が廃る。これから彼らが進む道なき道を拓く、援護射撃なら任せてくれ。ピストル*4だったら手元にあるから。

もう一度、絶対この東京ドームの景色を見よう。もっともっと凄い景色をKAT-TUNという船から見られる時を、楽しみにしてるから!!!

 

 

*1:上田くんはタメ旅の最終回付近で「これからは上田くんが頑張ればKAT-TUNはもっとよくなる!」と天の声さんに言われていた

*2:後でいろいろ報道見たら最後の1曲は本当に時間ギリギリで予定外だったみたいですね、そこでスタッフさんに交渉してでもギリギリでもファンの期待に応えてくれるKAT-TUNの男気ほんと好きだよ…;▽;

*3:KAT-TUNはファンがあまりにフゥーーー!って言うもんだからわりと文句言ってる

*4:今回のペンライト

止まっていた時計を、もう一度動かしに行きました――Welcome to Sexy Zoneツアー

「もう一度

あなたの止まった時計の針を

僕らと動かしませんか?」

 長く続いたSexy Zoneの「3人+2人とJr.」体制が終わりを告げた日、『カラフルEyes』リリースイベントの後に更新された薔薇色の日々*1で、風磨くんはそう記していた。

 

昨日、2年ぶりにSexy Zoneのコンサートに行ってきた。2013年のJapan Tour、2014年のSexy Second以来3ツアー目のSexy Zoneの単独コンサート参戦。去年は行かなかった。理由はひとつ。あの夏から始まった「メンバー流動化(という名の実質的Sexy Zone3人体制化)」に耐えられなくて、「Sexy Zoneが5人に戻るまでは現場に行くのをやめる」と決めたからだった。

私はSexy Zoneでは松島聡くんのファンだから、聡ちゃんがそんな中でも頑張っていると分かりつつも、あからさまな「3+2とJr.」をわざわざ見に行きたくなんてなくてそんな体制にお金を落とすのが悔しくて、胸は少し痛かったけれどSexy Zoneに背を向けた。精々茶の間で少クラで聡マリが出演している時やそれぞれのソロパフォーマンス・ソロ出演番組を見る程度になって、酷い時は3人曲のパフォーマンスは避けるくらいにまでなって。

私はあの夏、Sexy Zoneと共に歩む時計を止めた。

 

それから一年と少しが経った『カラフルEyes』リリースイベントで、それまでが嘘みたいに5人体制に戻ったSexy Zone。「あの悪夢の日々は何だったんだ…」と思いつつも、私は5人のSexy Zoneならばもう一度コンサートに行きたい、5人でどういうものを作るのか見に行きたい、もう一度私の中のSexy Zoneの時計の針を動かしてみたい、と思い期待に胸を膨らませながら足を運んだ2年ぶりのSexy Zoneのコンサート。

当日は朝から4時間物販に並んで*2ヘロヘロになりながらも15分前に着席。買ったばかりの聡ちゃんのうちわとペンライトを取り出しつつ会場を見渡すと、モニターに映し出された「Welcome to Sexy Zone」の文字の周りに点る5色の光が目に入った。青、紫、赤、緑、橙。それはSexy Zoneの現在のメンバーカラーだった。5色であって、それ以上でも以下でもない5つの光たちがモニターの中で瞬いていた。

 

開演時間の13時を過ぎるかという頃に会場が暗転、流れ出したのは「Welcome to Sexy Zone」のインスト。コンサートの始まりを告げるマリちゃんの声が会場に響き渡って、Jr.が紹介され、次にモニターに映し出される「Kento」「Marius」「Shori」「Fuma」「So」の文字と写真*3に、会場が黄色い声に包まれた。花道にはJr.が散らばって、もうすぐコンサートが始まるという期待感を煽る。

そしてインストが終わる頃メインステージに現れたのは、Sexy Zone5人。黒を基調にしたそれぞれアレンジ違いの格好いい衣装で、横並びで、5人だけで。そこに立っていた。

 

そして始まった1曲目はカラフルEyes。格好いい衣装だから、順当にアルバム通りに24-7で来るのかな!?と思ったけれど、彼らが1曲目に選んできたのは5人の再スタートの曲だった。この選曲で、このコンサートがただの「今年のツアーです!」というだけの意味以上のものを持っていること、彼らがこのコンサートを作り上げる上で雑誌等でもずっと語ってきた「5人で魅せる」という強い思いがびりびりと伝わってきた。

Celebration!~Make my day~ぶつかっちゃうよ、で会場を盛り上げた後は、24-7、和パフォーマンス~New Day。

24-7ではセンステが回転して、どの方向からも正面になる瞬間があるのがありがたかった。特に代々木はバクステ側スタンドというものがないので、本当に真正面から見える角度がない分、どの席でもダンスを正面から見られるこの演出は嬉しい。

個人的にすごく驚いたのが和パフォーマンス~New Dayの流れ!!Sexy Zoneいつの間にこういうパフォーマンスまで身につけたの…!!???

風磨くんが大きい扇子を取り出した時、思わず「かっ、亀太郎侍~~~~!!!!!!!!」*4って思ってごめん。

マリちゃんがススキみたいなもの(違ったらごめん)と戯れながら踊る様は美しすぎたし、聡ちゃんが変面パフォーマンスやったのが高まりすぎた…つらい…かっこいい…。変面パフォーマンスからの花道を一人で歩く松島聡さんかっこいい…。聡ちゃんに舞台をやってほしいとずっと思っていたから、こういうジャニーズ舞台的演出に触れてくれたのも嬉しかった。

その次のNew Dayでは健人くんと勝利くんがそれぞれ太鼓を叩き、そこからの殺陣を取り入れたパフォーマンスが美しすぎた…。和モノ演出大好きジャニヲタとしては大歓喜。ジャニワかな?qコンかな?

照明がメンバーカラーになっていたのだけれど、橙から青に健人くんのメンバーカラーが変わったのはもしかして勝利くんと対比させるためだったんじゃないか、と思わずにはいられないくらいに、赤と青の照明の対比が美しく物語的で最高だった。健人くんのシンメは間違いなく風磨くんではあるけれど、Sexy Zoneのセンターとエースの対比的パフォーマンスがこんなに美しいということ、私はここで今更気が付いて、おそらくジャニワ時点でヒロムおじいちゃんは気付いていたんだろうなと思うとやっぱりヒロムおじいちゃんすごいな…と思う次第。

 

New Dayが終わると、さらにイフワナ~Ghostで一気に格好いいSexy Zoneで魅せる。私は聡ちゃんのダンスが素晴らしい!!!とはずっと言い続けていたけれど、Sexy Zoneが5人揃って踊るとむちゃくちゃ格好いいということを思い出させられた。

Japan Tourでイフワナに魅せられてというものイフワナが大好きなので今回もセトリ入り&むちゃくちゃ格好良く踊ってくれたのが嬉しかったし、Ghostに関してはあの夏の前に最後に見た5人のSexy Zoneの姿で*5カラフルEyesリリースイベントの時までGhostの亡霊になっていたので*6、もう一度5人で最高のGhostのパフォーマンスが見られたのが本当に、本当に嬉しかった…。

 

Ghostが終わると、今度は打って変わってキュートなイントロから始まるSweety Girt!!!ずっと「かわいい演出にしたい!」と語っていた曲だったのでどんな演出でくるのかな~!?とワクワクしていたけれど、聡マリ二人にぱっと照明が当たった瞬間倒れるかと思った。

聡ちゃんのくまさん衣装+ステッキとマリちゃんのピンクコート衣装+ボールでのパフォーマンスって天才以外の言葉が見つからない。

Sweety Girlだけでチケット代払える、マジで、この1曲で完全に元とった。

特に聡ちゃんのくまさん衣装かわいすぎない??????スニーカーにもくまさんついてるのかわいすぎない?????さらにステッキ持って踊るってかわいいの暴力でしかない……………………(ステッキパフォーマンス大好き系ジャニヲタ)

私は南ブロだったのであの瞬間だけでも北ブロの住人になりたかった…でもマリちゃん目の前でめちゃくちゃかわいかった…

 

その次はトロッコに乗って、無邪気な時間は過ぎやすく~フレンド。正直フレンドは絶対コンサートの一番最後の曲だろうと思っていたから、ここで出してくるのに驚いた。カラフルEyesももう出たし、この時点で最後の曲の予想が全くつかなくなる。

前半ラストはシングルメドレーで会場を盛り上げる。Sexy Zoneから始まってSexy Zoneで締めるという構成は激アツ。レディダイがシングルの中でもかなり好きなので聴けて嬉しかった!

そして男ネバギバ。けんふましょりの3人がセンステ外側、聡マリがセンステ真ん中でスタンドマイクで歌っていた姿を噛みしめるように見た。聡マリがあの男ネバギバで、マイクを持って、しかも真ん中で堂々と歌っている姿。こんな日を見られる日が来るなんて思わなかった。そして男ネバギバの振りがこんなに楽しいなんてこと私はこの瞬間まで全く知らなかったし、正確には知ろうとしてこなかった。やっぱり5人揃った男ネバギバが今まで見た男ネバギバの中でもダントツで格好良かった。

 

MCが終わり、後半戦一発目は新曲・勝利の日まで。その次の風磨くん聡ちゃんマリちゃんのユニット曲You're the only oneは私服風衣装がすごく好みだった!!現代っ子ファッションかっこいい~~!!かわいい~~!

 

健人くんのソロ・Mr.Jealousyが終わった後はSix Tones(大我くんジェシーくんは不在)のパフォーマンスを挟んで、マリちゃんの英語の煽りから5人が登場。ファッションショーのように花道を格好良く歩く。そして白い椅子がセッティングされたセンステに辿りつくと始まったのがLove Confusion。

タキシード風のカジュアルジャケット等衣装も大勝利だし、椅子を使ったダンスパフォーマンスが最高で最高!!!!!!しっとりと、しかし大人っぽく魅せるパフォーマンスに、Sexy Zoneはこんなパフォーマンスもできるようになったのか…!と改めて驚くし、椅子を使ったダンスも大好きなのでそれをSexy Zoneで見られたのがめちゃくちゃ嬉しい。

Love Confusionが終わると、畳みかけるように始まったEasy come! Easy go! Easy love!。今度は白いハットを被ってダンス!!!!さ、最高すぎでは!!!!!???ハットを使ったダンスも大好きなのでガンガン好みのツボを突かれすぎて双眼鏡が手放せない。しかもそれがEasy come~なのが本当分かってる!!!!楽曲の絶妙なオシャレ感と軽快さとアイドル感がハットでのパフォーマンスに合ってる。

最近のハットを使った楽曲と言えば個人的に記憶に新しいのがA.B.C-ZのMoonlight walkerなのだけれど、メンバーほぼアラサーを逆手に取った大人の魅力で魅せたMwとは対照的に、Easy come~は大人と子供の境界にいるSexy Zoneがハットを手にして踊ることによる爽やかさと若いオシャレさが楽しい。同じハットを使ったパフォーマンスでも色が変わってくるのが面白い。

途中でハットを客席方面に飛ばしたから、「そ、そうくる~~!!?」と思ったらハットに糸がついてて綺麗に手元に戻ってきたからさらに「そ、そうくる~~~!!!!???」ってなった。「そう簡単にヲタには渡さねーよ!」って感じ、とてもいいと思います(注:崇拝型ヲタによる勝手な解釈です)。

 

ふまけんのElectoric Shockを後半に持ってくるのも需要わかってるな!!!って感じだし、勝利くんソロのLast winter nightは光と羽根の演出が美しくて綺麗だった。ギター一本とシンプルな照明で歌い上げる姿に、彼の敬愛する先輩であるA.B.C-Z戸塚くんを思い出した。

その後は短い映像が挟まって、風磨くんソロのBut…が始まる。Sexy Zoneってそんなに映像を挟む演出が多くないだけに、わざわざソロ用に前置き演出を用意する風磨くんとその内容にKAT-TUNみと櫻井翔*7を感じた。私全グループの中で楽曲だけで言うとKAT-TUN楽曲が好みど真ん中なんですけど、今回のアルバムを通しで聴いてたらいつもBut…のイントロで「ん!?この曲めっちゃ好みだぞ!!?」ってなるから本当、But…はKAT-TUNのアルバムに入ってても全然違和感ない。CHAINあたりに入ってそう(?)。演出は紫の照明がとても綺麗で、とても風磨くん!!という感じで期待を裏切らない仕上がり。

 

Jr.コーナーが挟まった後は、誰にも解けないミステリー~Perfect Portionでガシガシ踊る!!前述したけど、5人で踊るSexy Zoneは本当にかっこいい。最高。ずっと双眼鏡で見ていたい。

Perfect Portionの最後にドーン!と盛大に特効が出た時、思わずカツンコンの癖で「フゥ~~!!!!!↑↑」って言っちゃったけど、隣のお姉さんは普通に特効にビクッってなってて、なんか一人だけノリが違ってごめんな…ってハッとした。

 

ダンスで再び魅せた後は、We Gotta Go~セクサマ~君にHITOMEBORE~Cha-Cha-Chaチャンピオン、とラストスパートで会場を盛り上げる。WGG、大好きなのでセトリ入りしてくれて嬉しい!!

君にHITOMEBOREで5人がセンステ~センステ横花道に一列になっていたのだけれど、その時にセンターに聡ちゃんがいて、驚いた。君にHITOMEBOREをセンターで歌い踊る聡ちゃん、そして5人で披露する君にHITOMEBOREは本当~~~~に格好良かった!!!!!

「やっぱり5人じゃないと」と言うのは、3人メインの体制でも全力でやってきた彼らに対してとても失礼なことだと思う。楽しめなかった、勝手に背を向けて逃げた私の勝手な言い分なのも分かっている。けれど、今5人でのパフォーマンスに何のわだかまりも遠慮もモヤモヤも痛みもなく「最高!!!!」と叫べる今が何よりも嬉しい。私が本格的にSexy Zoneのファンになったのはリアセクリリースの頃で、既に「3:2」の構図が始まりはじめていたから。

 

Cha-Cha-Cha チャンピオンの大サビの辺りから、会場内のモニターが全て消された時間があった。会場のモニターが消されて、照明に照らされる5人横並びで楽しそうにCha-Cha-Chaチャンピオンを歌い踊る姿。会場中の目線が、カメラを通してじゃない、生身の5人の姿に注がれた瞬間。

そこで歌い踊る5人は、本当に楽しそうで、キラキラと輝いていて、これまでの色々なモヤモヤなんて全部消し去るような晴れやかさで。

あのモニターが消された瞬間、Sexy Zone「俺たちを見ろ!!」と言われた気がした。まっすぐに、何のレンズもフィルターも通さずに、その目だけを使って今の5人の姿を見てよ、と。

あの夏から1年以上ファンが抱えて来た不安も絶望も悲しみも、世間の「かわいそう」という視線も全部吹き飛ばす、堂々と胸を張ってステージに立つ"5人組アイドルグループ・「Sexy Zone」"の今この瞬間の姿を。

「また3人か」、リリース時にはそう思っていたCha-Cha-Chaチャンピオンが、5人のための希望の歌になった瞬間だとさえ感じた。そのくらいにはあの瞬間の5人はキラキラと輝いていた。

 

本編最後の曲に彼らが選んだのは、Congratulationsだった。

正直、全く予想してなかった。今回のアルバムの曲ですらない、2年前のアルバムの曲で、しかも原曲では3人で歌っている楽曲だ。なぜこの曲を今回のツアーの最後に持ってきたのだろうと思ったけれど、5人がこの曲を歌う姿を見て、歌詞を改めて聴いて、これが今彼らが伝えたいことなのかもしれないと思った。

流してきた汗 涙たちはきっと

無駄じゃないよ 心に しみこんで

咲かせたいんだよ けっして枯れない Smile

 ファンも、そしてきっとメンバーも待望だった「5人のSexy Zone」として「5人で魅せる」ツアー。ここに至るまで、決して短くはない間、苦しい時間を味わってきた。5人横並びでOPに登場する事すらできなかった時間は、私が知っているだけでもおよそ3年間。2011年の秋にデビューしてから半分以上の時間、「3:2」の構図がグループに影を落としていた。「どうして」と嘆くファンの声も届いていなかったはずがないし、まだグループの基盤すら満足にできていない中で明確な理由もないまま体制変更がされた若い彼らが悩まなかったはずがない。

嘆き悲しむファンの声、離れていったファンの背中を見ながらも気丈にグループの名を背負ってステージに立ち続けた3人。3人と同じステージに立つことを突如許されなくなりながらも、腐ることなく泣くこともなく与えられた場所で全力のパフォーマンスを続けた2人。

私は、やっぱりあの3年間、特にあの夏からの1年半を肯定することは絶対にできない。私が初めてSexy Zoneのパフォーマンスを見た時の輝きは今も覚えていて、彼らはいつかてっぺんを獲るかもしれないと当時嵐担だった私は思った。彼らならこんな試練なんてなくたって彼らなりに走り続けて輝く未来をきっと掴み取っただろうと思う。

 

けれど、彼らは彼らの足跡を否定したことはなかった。どんな体制の中でも彼らはグループのためにと二本の足でまっすぐ立ち続けていた。それぞれがそれぞれに経験を積んで、一回りも二回りも大きくなっていた。

あの日々の中で、それぞれが流してきた汗も、涙も、きっと無駄なんかじゃない。それが今の、枯れない笑顔に繋がっているのだと。

3人でリリースしたこの楽曲に、聡ちゃんのパート、マリちゃんのパートを新設して5人でそう歌うこと。それが、5人が5人としてもう一度歩んでいくこの瞬間に刻んだ彼らの「答え」なのかもしれない。

 

Congratulationsを歌っている時、聡ちゃんが不意にちょっと目のあたりを触ってた気がして。双眼鏡で見てもそんなに泣いているようには見えなかったから、気のせいかなと思ったけれど、後で少し調べてみたら、このツアーの他の公演でも聡ちゃんがCongratulationsのところで泣いていたというレポを見て、やっぱりこの曲を5人で歌うことができたことに、聡ちゃんは特に色々思うことがあるのかもしれないと思った。

3:2の体制がどんどん強まっても、Sexy Zoneとして横並びでステージに立てなくても、個人仕事が全くこなくても、Jr.と同じような扱いになっても、一度たりともファンの前で弱い姿を見せなかった聡ちゃん。アクロバットを習いに行って、ダンスも歌も頑張って、大学受験もしようとして勉強もずっと頑張って、今後の仕事に生かせたらと色んなステージを見て。与えられた場所に悲観することなくずっと前向きに努力を続けてきた人。

でも彼が元々根っからのポジティブじゃないことも知っている。この3年間、彼が本当は何を思って何を考えて何を抱えてきたんだろうと思うと、そして5人でこの曲を歌う瞬間になってようやくそれが溢れだしたのかもしれないと思うと、たまらなくなる。聡ちゃんがこの曲を、Sexy Zoneとしてマイクを持って歌える今日が来て、本当によかった。彼が抱えてきたものを一筋零せる時が来てよかったと思う。

 

本編最後のエンドロールのような映像では「Sexy Zone Kento Marius Shori Fuma So」の文字が流れて、本当に今回は「5人のSexy Zoneであること」にこだわられたツアーなのだと改めて感じる。

アンコールでは5人がスタトロに乗ってファンサタイム。私は南スタンド1階にいたのだけど、本編中では聡ちゃんは割と北ブロ側に行くことが多くて。でもついに、南側のスタトロに聡ちゃんがきて!!!!!!確か最初に北側のスタトロにマリちゃんがきて、えっこれまさか、って思ってちらちら後ろの南スタトロスタンバイ位置を見てたら、移動してくる白シャツの人影が見えた気がして、そしたら本当に聡ちゃんが来てギャーーーーーーー!!(震え)ってなる私!!!!!!!!「聡ちゃんこない~南ブロ干されてるぅ~w」とか思ってたのにいざ来ると「無理無理無理!!!!!」とか言い出すオタク!!!!!

聡ちゃんファンです♡ということだけ主張したかったので今回はファンサうちわ持ってなかったしファンサはほとんど期待せずに来たので、聡ちゃんこっち向いて!!!お顔だけ見せてください!!!!!と願いながら聡ちゃんに向かってペンライトを振り続ける私。真上を通過する時に背中だったので、あ~これ来ないかな~あるあるだな~!って思っていたらくるっとこっちを振り向いて!!!!

隣にいたお姉さんも松島担でずっとスタトロ通過時「聡ちゃんーー!!!」って叫んでたんですけど、聡ちゃんがそのお姉さんの方を見て、ニコッと笑って投げチュー!!!!!

「え!!私!!??(;;)(;;)」って感じで歓喜するお姉さん!聡ちゃんのファンサを間近で見て自分がされたわけでもないのにヒィ~~~;;;;;ってなる私!!!!もう本当投げチューする聡ちゃんがいい表情してて最高だった、最高のアイドルだった…ありがとう…スーパーアイドル松島聡を間近で見れて隣の松島担のお姉さんもありがとうおめでとう…。お姉さんが喜んでるのを見て聡ちゃんも楽しそうだった(気がする)(ヒィ~~;;;ってなっててあんまり覚えてない)のがまた最高だった。ちなみにその後くるっと2階スタンド側に振り返ってまた「聡」ってうちわ持ってる最前列のお嬢さんにファンサして腰砕けさせてた松島聡さん恐ろしい子…!!!!罪な男…!!!!!;;;;;(最高)

 

スタトロを回り終わって、メインステに戻ってきた4人。あれ?いつの間に一人足りない?勝利くんどこ…?って思ってたら、まさかの勝利くんがエレキギターを持って登場!!!!!!

え!!!??まじで!!!???って思っていたら、勝利くんがエレキギターBAD BOYSのイントロを演奏し始める。なにこれ…かっこいい…!!!!!あの美しさでエレキギターなんて弾いたらその衝撃で国が一つ滅びない?大丈夫?って思う。

そのままBAD BOYSを歌いながら今度は花道・アリトロでアリーナを回る5人。途中の\バッボーーーイ!!!!!/をマリちゃんが歌ってるのが聴こえたので、「バッボイもパート再編…!!!バッボーーーイの叫びをマリちゃんに与えた人天才!!!!;;;;」って思ってたら、その夜のらじらーであれはマリちゃんが勝手にやったことだったと暴露されてて笑う。まじかよ。超かっこよかったから今後もやってほしいですバッボイ副音声マリ様。

 

最後にそれぞれ一言ずつ挨拶をしたのだけど、その時に投げチューする聡ちゃんがまたかわいかったし、投げチューしそうでしない風磨くんもかわいかった!!ずっと客席に向かって手を振っていたり、誰よりも早くかつ長くお辞儀をしている聡ちゃんを見て、本当に私は松島聡というアイドルに出会えた人生で幸せだ…と思った。

 

 

総括としては、本当に、今回のツアーに入れてよかった!!と思うし、その一番の理由が、とにかく純粋に楽しかった!!!!!というところだった。

ずっと夢見た「5人のSexy Zone」が見られたというのは今回の大前提ではあるけれど、その視点を抜きにしても、純粋にコンサートとしての楽しさが2年前よりももっともっと、二段三段飛ばしで上がっていたように思う。演出も沢山工夫されていて、5人の基本スキルが上がっているからパフォーマンスも見応えがあって、そして5人が本当に楽しそうな姿を見ていてこっちもさらに楽しくなった。

 

今回のセットリストを見ていて思うのは、今回はアルバムツアーという以上に、ツアータイトルである「Welcome to Sexy Zone」という言葉がぴったりなツアーだな、ということ。今回のアルバム曲を網羅しつつも、歴代シングルメドレー*8、そしてどこまで意図的かは分からないけれどイフワナ・Ghost・ぶつかっちゃうよ・WGGなどこれまでのアルバムやツアーでも人気の高かった楽曲が多く登場していたり、そしてこれまで3人でリリースされた楽曲をわざわざ歌割を変えて5人で新たに歌っていたり。

今回のツアーはアルバムツアーであるのと同時に、5周年イヤーのアニバーサリーツアーであるのかもしれないし、そして何よりも「5人のSexy Zone」の「再出発」「再生」かつ「進化」のツアーであるのかもしれない。

再び5人として歩み出したSexy Zoneを形容する時、「5人が戻ってきた」という表現は少し違うのかもしれないと今回のコンサートを見て感じた。同じ場所に戻ってきたんじゃない。同じ5人だけれど、もっと大きく美しい姿になっていて。

例えるならば、さなぎが綺麗な蝶々になったかのような。「成長」と言うよりももっと「進化」という言葉が似合うような。長い冬*9を越えたSexy Zoneには、そんな化学反応が起きていた。

 

デビュー当時のSexy Zoneの一番の武器は、何よりも「若さ」であったように思う。ジャニーズ史上最年少デビュー、と当時大きく取りざたされていたのもその象徴だろう。若さゆえのフレッシュさとかわいさ、美しく耽美な少年性、それがデビュー直後のSexy Zoneに私が抱いていたイメージだった。

デビューから5年が経った今、メンバーもそれだけ年を重ねて、今年の秋にはメンバーの過半数が20歳を超え、来年には順当にいけば学生はマリちゃん一人になる。

嵐の翔さんも以前どこかで話していたように、若さという武器はいつか失う。それは誰にも、どのアイドルにも平等に来るものだ。基本的にデビューをしたら十年二十年と先まで活動をしていく現在のジャニーズアイドルにとっていつかは必ずぶつかる問題である。

Sexy Zoneも、「若さ」だけを武器にしていくわけにはいかなくなる。新たな武器を手に入れるための、子どもから大人への過渡期。それが今のSexy Zoneのいる場所なのだと思う。けれど今回のコンサートを見て、Sexy Zoneは大丈夫だと思った。これからSexy Zoneがどう大人になって、どういう武器を手に入れていくのか、それを見るのが私は今から楽しみで仕方がない。

そして今この時に、もう一度私の「Sexy Zone」という時計を動かすことができてよかった、と思う。もう一度純粋に「Sexy Zoneが好き!」という気持ちで、今、動かすことができてよかった。

 

 

Sexy Zoneという時計は今も秒針を刻んでいる。私の手元で止まっていた時計も、もう一度動き始めた。

「Welcome to Sexy Zone」。今改めてかけられた「ようこそ」の言葉は、Sexy Zoneの新たな船出と「全員集合」の合図。

その言葉に呼び寄せられるままもう一度くぐった扉の先の世界が、今度こそ彼らがつくる幸せの色だけで染まるよう、輝きに満ちるよう。

それは願うというよりも、そんな世界を見られるだろう未来への確信と言う方が、きっと近い。

 

*1:ジャニーズweb上で連載されているSexy Zoneのコーナー

*2:まさかこんなに並ぶとは思わなかった…東京初日恐るべし…

*3:順番はうろ覚え…

*4:参照:KAT-TUNqコン、KAT-TUNの世界一タメになる旅

*5:少クラのGhostのパフォーマンス

*6:ギャグじゃないです

*7:03年のTouch Me Nowとか

*8:Duバイはなかったけど

*9:と、少なくとも私は感じていた

私とKAT-TUNの10年間――2016年3月22日によせて

当日は寝落ちしたため一足遅れたけれど、2016年3月22日とそれまでの10年間の話をしたい。

 

2016年3月22日は、我らがKAT-TUNのデビュー10周年記念日であると同時に、私自身4年間通った大学の卒業式でもあった。当日は晴天であったけれど風が結構強くて、折角袴に合わせてセットして貰った髪型が乱れないかとヒヤヒヤした。晴れているけど風が強い、そんな一筋縄ではいかない感じがKAT-TUNの10周年記念日らしいと思った。

10年前の今頃も私は卒業式を迎えていた。小学校の卒業式である。10年前の私はまだランドセルを背負っていたのだと思うと、改めて10年という時の重みを感じられた。

 

10年前、ジャニーズのことをようやく「男のアイドルの人たち」ということを認識した程度の知識しかなく、芸能人にほとんど興味のなかった田舎のオタク小学生だった私ですら、当時「KAT-TUN」の勢いは肌で感じていた。

流行に敏感な女子たちは勿論、そうでもない私のような子たちでさえKAT-TUNの名は知らないまでも「仁亀」と聞けば「ごくせんの人」と理解できたし、当時私の周りで流行っていた交換日記では皆が「ごくせん」や「野ブタ。」の話題で盛り上がっていた。*1

特にKAT-TUN(というかごくせん)に熱狂していた女子たちが、クラスの女子全員に「仁派!?亀派!?」と聞いて回っていたことは今でも印象に残っている。ちなみに私は少し悩んで「亀梨くんかな…」と答えた。理由は「どちらかといえば真面目そうだから」である。当時ドラマや音楽番組の中でしか亀梨くんを知らなかった私がどうしてそう思ったのかは全く覚えていないが、今思えば当時の私が思っていた100兆倍くらい亀梨くんは真面目だった。ちなみに私にそう聞いてきた女子は仁派だったらしく、私の答えを聞いた亀派の女子に「でしょー!?」と得意げに言われていた。

そして遂に迎えたデビュー、たまたま見ていた音楽番組でKAT-TUNの姿を見た私は「あ、ごくせんの」とすぐに合点がいった。あの頃私はやはりジャニーズに全く興味はなかったが、ごくせん的な校舎のセットの中で歌っていたのと、東京ドームでのデビューコンの中継は今でも何となく記憶にある。当時は仁亀しか顔も名前も分からなかったけれど、他のメンバーの印象もぼんやり記憶している。聖くんはアイドルなのに坊主ということに衝撃を受けたしラップもゴリゴリな感じでちょっと怖かった。中丸くんは比較的普通というか地味でKAT-TUNっぽくないな、何でこのグループなんだろうって思った気がする。*2上田くんは最初本気で「え?女子!?じゃないよね?ジャニーズは女子いないよね…??」とびっくりした。田口くんは背が高くてキラキラ(KAT-TUNっぽいギラギラ寄り)というか、他メンバー程のびっくり感はなかったかも。

不思議なもので、いくらドラマで仁亀の二人は知っていたとはいえ、当時芸能人に疎かった私がこんなにも印象に残っている芸能人はKAT-TUNの他にはいない。毎週テレビでSMAP×SMAP学校へ行こうを見ていたからSMAPとV6は全員の顔と名前を認識していたけれど、それ以外のジャニーズの人はてんで分からなかった。毎年年越しはジャニーズカウントダウンだったからグループは認識していたかもしれないけれど、小学生の頃の私が誰をどういう風に認識していたかは全く覚えていない。辛うじて花男で潤くんのことは知っていたしWISHのCDも家にあったから、「嵐の松潤」くらいは認識していたかもしれない。ジャニヲタになる前に強烈に印象に残っているのって、後はデビューした時のHey! Say! JUMPくらいだ。(全くの同世代グループだったから)

デビューからいきなりのミリオンヒットに東京ドーム公演で、世間もKAT-TUNに注目していた。完全に「KAT-TUNの時代」だった。だから、SIGNAL、僕らの街で、keep the faithのPV解禁時のことも覚えている。たまたま学校に行く前に見ていた朝の番組で流れていたらしい。へえ、KAT-TUN次はこういう曲歌うんだ、すげーな、と思っていたことを記憶している。喜びの歌は、特急田中三号のドラマを見ていたので(確か電車男の直後くらいで、オタクものつながりで見た)その時に毎週聴いていた。

しかし中学でも変わらぬKAT-TUNフィーバーが続くなか、前よりも少し「ジャニーズ」という存在を理解してきた私は、特に深い理由もなく「ジャニオタのクラスの女子たちこわい」*3という理由だけでジャニーズと聞くだけでどこか色眼鏡で見るようになっていた。別にジャニーズの出ているテレビを見なくなったわけではないしSMAPやV6など昔から見ていた人たちは嫌いじゃないけれど、「アイドルってニコニコして手を振ってるだけでしょ」なんて思うようになった。まあよくある「斜に構えている自分カッケー」という典型的な厨二病である。

 

その後私はゆるゆると二次元オタクの方にシフトしていき、ドラマも音楽番組もあまり見なくなっていた。中学校も後半になると、デビュー当時と比べればクラスでKAT-TUNの話題が徐々に減っていき、嵐や関ジャニ∞の話題に変わっていった気がする。

そんな私がもう一度KAT-TUNを目にしたのは、私が高校一年生になった2010年初頭のこと。嵐と共演したMステSPである。

2009年の秋に突如嵐を好きになり、そのMステも嵐のために見ていた。久しぶりに、そして他グループヲタになって改めて見たKAT-TUNは相変わらずギラギラしていてクールでスタイリッシュで、当時わちゃわちゃ仲良しが可愛くて平和でそこが大好きだった嵐と比べると真逆の人たちに見えた。曲はD-MOTIONとかを歌っていた気がする。「KAT-TUN相変わらずギラギラしてんな~スカしてんな~」と思ったくらいで、特に強い興味は起きなかった。

その少し後くらいに、たまたまネットサーフィンをしていて見た嵐ファンブログで「cartoonKAT-TUN」について触れていた記事があった。私はそこで初めてKAT-TUNが冠バラエティ番組を持っていることを知った。「KAT-TUNとバラエティ」という単語が全く結びつかなかった私は逆に興味をそそられて、最終回直前の数回だけ視聴した。よく覚えているのは冬デート回で、はしゃぐ上田くんを見て、上田くんがこんなにも女の子大好きなことと楽しそうにはしゃぐ人なんだということを知ってびっくりした覚えがある。カツカツは普通に面白くって、「KAT-TUNってバラエティできるんだな…」とそこにもびっくりした。「バラエティできるんだな」って今思うとすごい面白い感想だな。

 

カツカツが終わって再びKAT-TUNへの糸口を失った私は、変わらずただの嵐オタとして過ごしていた。ある日飛び込んできた「赤西仁KAT-TUN脱退」のニュースにも、あ、そうなんだ~…と思ったくらいだった。

その次にKAT-TUNを見たのは、「Going!」を5人で披露していた音楽番組だった。…と記憶しているのだけれど、Goingは5月発売で、その音楽番組を見たのは秋の夕方だった気がするから(少なくとも5人になった後だった)どこかで記憶が違っている可能性がある。とりあえず、明るい曲を歌っていた。「KAT-TUNこういう爽やかな曲も歌うんだ、いいじゃん、5人でもがんばってるんだな」と思って、KAT-TUNのことがちょっと好きになった。当時嵐と共演の多かった関ジャニ∞のことも認識し始めてDDになる兆しが見えていた私はそこから気付いた範囲でKAT-TUNも目で追うようになっていった。

 

そこからは、大体過去の記事で書いた通り。

tk46.hatenablog.com

tk46.hatenablog.com

 

私が高校三年生になった2011年4月1日のMステ、「PERFECT」で見事KAT-TUNに落ち、その年の秋に受験が終わり来年のツアーが来るだろうタイミングでFCに入り、「受験が終わったからようやく心置きなく聴ける!」*4と思っていたR-One KAT-TUNの終了を悲しみつつ、晴れて大学生になった2012年4月に初めてのKAT-TUNコンサート「CHAIN」に参戦した。

そこでもまたKAT-TUNのパフォーマンスに圧倒され、これまで嵐のコンサートしか知らなかった私は雰囲気や会場の使い方の違いに感嘆した。特に「儚い指先」と「GIVE ME,GIVE ME,GIVE ME」はコンサート後ロスになるくらい美しくてかっこよかった。

 

大学生になり行動範囲が広がった私はどんどん好きなグループが増え、色んなグループのCDを買い色んなコンサートに足を運び充実したジャニヲタライフを送りつつ、でもそろそろKAT-TUNのツアーも来ない?まだー?と思いながら過ごした2013年の夏。季節が秋に変わった頃、忘れもしないリーガルハイ二期初回放送日、一通のメールが携帯に届いた。「KAT-TUNメール伝言板・臨時号」。田中聖くんの脱退を知らせるメールだった。

勿論動揺した。当時周囲にKAT-TUN友達がほとんどおらず、彼らについての週刊誌的な情報をほとんど見聞きしてこなかった私にとっては突然すぎてわけがわからなくて、翌々日ドラマ番宣のために朝から生放送に出演していた亀梨くんの様子を通学電車の中からTwitter検索で必死で確認したことを覚えている。

けれどその後の日曜日にシューイチで4人揃って――初めて「4人」のKAT-TUNを見た時に本当にもう聖くんはいないんだと胸がチクリと痛んだけれど――VTR出演して、ミニアルバムの発売と初のカウントダウンコンサートを発表した時は本当に嬉しかった。これからどうなるんだろう、とずっと思っていたけれど、「KAT-TUNは大丈夫だ」と思った。今にして思えば、メンバーも同様の最中で「大丈夫」なんかではなかったのだろうけれど。

まだ学生の身分、お金もなく京セラカウコンは少し悩んで諦めたけれど、ミニアルバムは待望の上田くんソロPVがあったこともあり2種とも購入した。勝詣も申し込んだ。*5

それを最後に、私は一度KAT-TUNに関しては茶の間に戻った。

 

KAT-TUNのことを嫌いになったわけでは決してない。ずっと好きなことには変わりなかった。テレビ出演も細かいWS以外は大体捕獲していた。ただ単純に、他に大好きなグループが増えて、限られたお金のかけ方を考えた時に優先順位が少し変わっただけだ。ただそのタイミングだったのは、皮肉にもその「KAT-TUNは大丈夫だ」と思った瞬間が一つの区切りになってしまったのかもしれない。

KAT-TUNが久しぶりの全国ツアーを行った2014年は私は別のグループを全力で追いかけていた。comeHereツアーが行われている頃、私は別のツアーのために初めてのコンサート遠征もした。comeHere代々木公演が行われた日は奇しくも別グループの自担が初めて出演した外部舞台の公演に行っていて、渋谷と代々木の間あたりの飲食店でcomeHereツアーバッグを持ったお嬢さん達とかち合ったのをよく覚えている。本当はチケットがあれば行きたかったけれどFCを一旦辞めた身分、申し込みもできず、譲りツイートを探してもなかなか見つからなかったので国際フォーラムでグッズだけ買って帰った。マウスパッドは今も愛用している。使い心地最高。comeHereアルバムは夏ごろにレンタルして聴いたけれど、COME HEREのPVをCMで見てずっと気になっていたので迷うくらいなら初回盤を買えばよかったかと今じわじわと思い始めている。

 

少プレを見て、数か月に一回放送されるタメ旅を見て、ゆるく追う茶の間としてはKAT-TUNに関して十分満たされていた。嵐をはじめ別グループつながりで知り合った友達と鑑賞会をするときや録画のダビングを渡すときにKAT-TUNの映像をつけるのだけは忘れず、布教も細々続けていた。2015年に入ると、新曲に特典としてコンビ曲とそのメイキングドキュメンタリーがつくと聞いて久しぶりにKAT-TUNのCDを買った。*6

再び私の中での転機が訪れたのは、以前の記事にも書いた通り2015年の春。私は大学四年生になっていた。「オールスター大感謝祭」への上田口での出演、「全世界極限サバイバル」の上田くん、そしてcomeHereツアーのDVDの発売。その時既にバリバリの演出厨系ジャニヲタをこじらせていた私はcomeHereツアーの演出の凄さと完成度に衝撃を受け再びKAT-TUNに向かって急加速。嵐つながりで知り合ったオタ友さんが元KAT-TUN担で今もコンサートに行っていることをその少し前に知り、チケットをとってもらって久しぶりにKAT-TUNのコンサートに行ったのはcomeHereツアーのDVDを見た翌月のことだった。そこからはもう言うまでもなく、更に沼落ち。興奮してなかなか寝付けないコンサートは他にあっても、興奮のあまり寝たものの早朝のWSの時間に自然に目が覚めて早朝のWSをリアルタイムで見た経験は初めてだった。

 

夏から秋にかけてはKAT-TUNの曲を作業用BGMにしながら卒論を執筆し*7、後は細かな修正を残すのみでほぼ卒論にOKが出た11月下旬。ほっと一安心して、「来年はKAT-TUN10周年に全力を注ぐぞ~!まずは今日の番組だ~!」なんてKAT-TUNの曲を聴きながら浮かれて帰宅したその日、田口くんが生放送の音楽番組の中で、KAT-TUN脱退の意思を表明した。

そこからのことはリアルタイムでこのブログに記しているので(記さなければ落ち着かなかった、とも言う)詳細は割愛するが、もうとにかく落ち込んで落ち込んで、本当にこの先KAT-TUNはどうなるんだと不安ばかりで、闇の中にいる気がした。

それでもメンバーが発信してくれる言葉やパフォーマンス、レギュラー出演番組の温かさ、そしてファン同士で感情を分かち合うことでどうにかKAT-TUNファンとして歩き続けて、充電期間発表など感情がジェットコースター状態に何度もなりつつも、今、前々からずっと楽しみにしていた3月22日を迎えた。

 

10年前の私に今の状況を説明しても「は?」と言われることだろう。私の趣味趣向も、KAT-TUNのかたちも10年前とはあまりにも変わった。

けれどKAT-TUNの本質は、きっと10年前と何も変わっていない。ギラギラしていて、かっこよくて、美しくて、でも実は喋らせると小学生男子みたいに騒がしくて。

振り返ると私の10年間、「KAT-TUN」という存在はほとんどいつもそこにあった。ジャニーズに全く興味のなかった頃から。私の青春時代は、KAT-TUNがメジャーシーンで戦ってきたこの10年間と重なる。小学校を卒業して、中学校、高校、大学、そして社会人になるこの春までの丸10年、いつだってKAT-TUNはそこにいたのだ。

KAT-TUNは時代を抱いた」と表現されることがある。まったくその通りだと思う。10年前のあの頃KAT-TUNは確かに時代を抱き、席巻し、この時代の中をどんな強風の中であろうとしっかりと二本の足で立って生き抜いてきた。それはきっと充電期間に突入するこれからの数年だってその先だってそうだ。「KAT-TUN」の看板は下ろされることもなく、時代の中に在り続ける。今なら分かる。それがどれだけ凄いことか。それに彼らのどれだけの覚悟が込められていることか。

 

私はKAT-TUNという船に途中から乗船した。途中は本船を降りて後ろから小舟でついていったり、本船に戻ってきたりした。きっとこれからもそうだろう。けれど途中で完全に船を降りるということは今までなかったし、できなかった。

私がKAT-TUNを好きになって5年、そのたった5年間でさえ何度も荒波があった。けれどKAT-TUNという船に乗ったことを後悔したことは一度もない。そしてきっとこれからもないだろう。KAT-TUNが荒波に巻き込まれるたびに「絶対なんて存在しないんだ…」と思ってきたけれど、それだけは唯一確信していることだ。

 

 

2016年3月22日。KAT-TUNメジャーデビュー10周年、おめでとうございます。

その足跡はきっと、彼らが思っている以上に多くの人の胸の中に刻まれていることだろう。

これからもKAT-TUNで在り続ける人、以前KAT-TUNで在った人、「以前KAT-TUNで在った人」になろうとしている人。そしてKAT-TUNに関わってきた全ての人たちに光あれ。

 

拝啓KAT-TUN様。これからもKAT-TUNの在る時代の中を、共に戦っていきましょう。*8

10周年はきっとこれからのもっと大きな光のための通過点。

高くもっと跳べる、一緒ならどこまでも跳べる。*9――ねえ、そうでしょう?

 

 

*1:ついでに言えば「花男」でも盛り上がっていた

*2:でも当時は思えばチャラ丸だったから、そうとまで思ったのはもっと後だったか…?

*3:怖いというより、単純に今思えば、クラスの日陰にいた地味オタクコミュ障な私は日なたにいるイケイケドンドンな女子たちと性格が全然違って距離をおいていたというだけなのだが

*4:推薦受験だったため授業中寝ないために0時には就寝する日々を送っていた

*5:結局外れたけれど

*6:KISS KISS KISSの「シャッフルKAT-TUN

*7:元々ロック調の曲が好きなのでKAT-TUNの曲のテイストが好きだった

*8:上田くんが会報で「これからも一緒に戦っていこう」って言ってたから…

*9:「君のユメ ぼくのユメ」より

KAT-TUN「UNLOCK」がやっぱり素晴らしかった話~フラゲからの感想編~

tk46.hatenablog.com

約半月前にこんな記事を書いたんですが、いよいよきました!!「UNLOCK」フラゲ日!!!フラゲしました!!!!見ました聴きました!!!!!やっぱり最高でした!!!!!!!!

ということで今回は実際に「UNLOCK」の初回1・2・通常の3種を手にした感想を書きたいと思います。*1

 

 

▼初回限定盤1…「ザ・KAT-TUN」の美と格好よさの世界+α

初回1はCDが「UNLOCK」「雨に咲く哀、夜に泣く藍」*2、DVDには「UNLOCK」のPV+メイキングが収録されています。

初回1を一言で表すなら、美!!!!KAT-TUNの持つ美しく格好いいビジュアルや世界観がギュッと詰まった1枚になっていると思います。

 

▽CD:UNLOCK/雨に咲く哀、夜に泣く藍

表題曲「UNLOCK」の魅力については前記事で思う存分語ったので(超端的に言うと「かっこよすぎてヤバイ」)(語彙力)、今回は初回1にのみ収録されている「雨に咲く哀、夜に泣く藍」について詳しく語っていこうと思います。

「雨に咲く~」の作曲陣に「in the DARK」「Birds」等を作曲したKOUDAI IWATSUBO氏がいらっしゃるということは前述したんですが、まずイントロから一気に曲の世界に引き込まれる。雰囲気のある美しいイントロ。私「Birds」がむっっちゃくちゃ好きなんですけど、この「雨に咲く~」もイントロ聴いた時点で「アッめっちゃ好きだわ…」ってなった。雰囲気としては「Birds」に近いと思います。KinKiの楽曲っぽい、とも言えるかも。かっこよくて美しくて、色に例えるならタイトルにもありますが「藍」って感じ。

そしてそんな曲の雰囲気に歌詞もぴったりの、切なくしかし希望の光も抱いているような美しい歌詞で、もうほんと………好きです…………この曲………………。最終的にそこに落ち着く。語彙力が来い。

 

▽DVD:「UNLOCK」PV+メイキング

PVはとにかくかっこいい!!!美しい!!!!ザ・KAT-TUN!!!!!!

PVのイメージは「モノクロの世界で激しく踊る4人が世界を白にも黒にも変えられる」(PV解禁時のWSより)。世界を白にも黒にも変えられるKAT-TUN!!!!かっこよくないわけがねぇ!!!!!!!!!

もう冒頭の亀梨くんの唇アップの囁きカットからやばいですね…MAXですね…。モノクロの世界でダンスするKAT-TUNもちろんかっこいいしそれぞれのソロカットももちろんかっこいい。「世界を白にも黒にも変えられる」象徴的なアイテムとして黒のスプレー缶が出てくるんですけど、それの扱いや投げ方も個性出てイイ!亀梨くんの投げ方スタイリッシュ!

個人的に田口くんのキョロキョロするようなちょっとおどけた?フリーダンスがすごく好きなんですけどそれが見られて大満足です…あれちょーかわいい…全体的にダンスの余白部分で出る田口くんのアドリブがUNLOCKのPVではだいぶ炸裂してて、田口くんのダンスやカメラアピ―ル大好きなのでその点ほんっとUNLOCKの満足度高いです!!!!!髪も切ってスッキリしてダンスキレキレでも~~~UNLOCKのPVの田口くんかっこいいしかわいいし最高!!!!!!こんなにも最高値を更新したまま辞めてしまうなんて…!!!!!(;▽;)田口くんのバカタレ~~!!!!好きだ~~~!!!!

なんかもうほんとね…みんなビジュアルMAXすぎてみんな美しいからどこから喋っていいのかわからない!!!!みんな最高なんですよ…ビジュアルもダンスも表情もパフォーマンス全体も素晴らしい。別に特別なことしてるわけじゃなくて言ってみれば普通のPVではあるんですけど、一つ一つの精度が高くって。「4人の力を結集したシングル」の名に恥じない、4人としての最高の形、4人のKAT-TUNとして積み上げてきたものをぶつけた作品なんじゃないかと思います。久々に中丸くんのヒューマンビートボックスもPVに入るぞ!

メイキングでも印象に残ってるのは田口くんだなあ。いつもと変わらずニコニコしてて、メイキングカメラに向けてたくさん喋ってくれたりカメラアピールしてくれたり。唇のオブジェと戯れる田口くんめっかわ。なんていうか…気のせいレベルの話なんだけど、脱退発表してからしばらくの間、田口くんの表情が笑っていてもどこか少しだけ影があるように感じて心配していたんだけど*3、このPVやメイキングでは前みたいにニコニコ楽しそうにしている田口くんが見られて嬉しかった!やっぱり田口くんが明るく笑ってるとこっちまで明るくなる!でもだからこそもう見れないなんて嘘みたいだよ~~~(;▽;)

KAT-TUNのシングル特典DVDといえば楽屋コーナーやシャッフルKAT-TUNなどDVD用に特別な企画コーナーがあったりする印象が強いんですが、TRAGEDYに続き今回は普通にメイキングのみ…と思ってたんですがなんか最後に1分くらい余ってる。ええもちろん登場したのは特典映像番長・中丸くん。なんか突然HBB*4講座始まったんだけど何これ。

私、4人になってからのKAT-TUNのシングルは買ったり買わなかったりな時期が長く続いてたので最近の特典についてあまり詳しくないんですが*5いつの間に中丸先生のHBB講座とか始まってたの…????そんな楽しそうなことが…????おい以前のDVDも欲しくなってくるぞこれが中丸くんの策略かッ!商売上手!!!とりあえずダンシング五関先生*6と共演する?(えびオタ脳)

 

 

▼初回限定盤2…タメ旅+コンサートのMCノリ=素の男子高系わいわいKAT-TUN

初回2はCDが「UNLOCK」「GREATEST JOURNEY」、DVDに「GREATEST JOURNEY」のPV+メイキングが収録されています。タメ旅主題歌収録かつタメ旅スタッフさんが作るPVということでタメ旅色満載の楽しい1枚!

 

▽CD:UNLOCK/GREATEST JOURNEY

タメ旅を見ている方ならご存じOP曲「GREATEST JOURNEY」!「旅」という番組のテーマにぴったりな爽やかで明るくて楽しい1曲。これを聴きながら晴れた空の下ドライブとかしたい!私ペーパードライバーだけど!車での家族旅行のBGMとかにぴったりな雰囲気~!

これまでのKAT-TUNの曲で言うと「BRAND NEW DAY」とかに近い。ソリオのCMの。BRAND NEW DAY大好きなので勿論GREATEST JOURNEYも大好きです!!!ヘビロテ確定!!!!!!!!!

も~~本当にタメ旅で最初に流れた時からこの曲大好きで、ずっとリリースしてほしかったからこうして形になってくれて本当に嬉しい!!!!4人で作ってきた番組の曲だから、4人としてリリースできたこともすっごく嬉しい!!!

KAT-TUN=ロック、かっこいい、クール、なイメージだと思うんですけどこういう爽やかな曲もすごくいいんですよ!こういう曲も色んな人に聴いてもらえたらいいな。今週末のCDTVで歌うよ!

 

▽DVD:「GREATEST JOURNEY」PV+メイキング

かわいい。

その一言に尽きる。

前述した通りこのPVの監督はタメ旅演出のマッコイ斎藤さんなので、PVやメイキングもホーム感が強くてすごく楽しそうな雰囲気!衣装もタメ旅のオレンジのやつだし!

これまでのタメ旅ロケ先で撮影したオフショット的映像(自撮りなど)+新しく撮影した映像(江の島ロケ・軍艦島ロケ・スタジオでのダンス等のシーン)でPVは構成されているんですけど、あ~~~もう全部かわいい。かわいくない瞬間がない。

この曲を踊るならどういう振付になるんだろうな~と思ってたんですけど振り付けがめっちゃかわいい!!!!いつものKAT-TUNのかっこいいキレキレのダンスとは違う、分かりやすくてかわいい楽しい感じのキャッチーな振付になってて、コンサートとかでも真似しやすい感じ。例えるならA.B.C-Zのサマー上々みたいなそういう系統のかわいさ!!!コンサートでも踊ってほしいなー!!オタも踊るから!!!

懐かしいロケ地が出てきたり、懐かしいロケ衣装が出てきたり…タメ旅を見てたら「おっ」ってなるような小ネタがPV本編もメイキングにも詰まっててすごく楽しい!個人的にオチまでの流れと、亀梨くん発案の上田くんソロカットのアレが好きです。めっちゃ笑ったのであえてここではネタバレしませんがタメ旅視聴者なら絶対見た瞬間ピンとくるアレ。上田くん嫌がってた割にめっちゃ笑顔だね!アイドル!

ドライブのシーンもあるんですけど、その座り位置もタメ旅と一緒!亀梨くんが運転で中丸くんが助手席、上田口が後部座席でワイワイやってる。

メイキングは江の島ロケのシーンから始まるんですけど、江の島ロケの日にド暴風でメイキングなのにメンバーの声全然聞こえないの笑う。字幕つけてくれてセンキュースタッフさん…。江の島ロケの時とかメイキングの一番最後とか、中丸くんが真面目な顔してめっちゃふざけてるの好きです。

スタジオのダンス等々のシーンでは、マッコイさんが「監督!」って呼ばれるのを嫌がるなり口々に「目線はどうすればいいですか監督!」「編集はいつですか監督!」って口々に監督監督言い出すKAT-TUN楽しそうすぎて愛しい。本当にいい関係性なんだなぁ~~とほっこりした!!!!タメ旅大好き!!!!!(泣)

中丸くんと亀梨くんの二人のシーン、上田くんと田口くんの二人のシーンがそれぞれあるんですけどそれぞれ亀梨くん田口くんが最年長ズに向けてふざけだすのがかわいい。完全にコンサートのMCやタメ旅でのノリ。亀梨くん中丸くんにカンチョーしようとして何年経つんだろうね…?

もうとにかくかわいいし楽しくて最高です。あえて一つだけ心残りな点を挙げるならば、思っていたよりメイキング収録時間が短くて軍艦島ロケのメイキングが入ってなかった点…!くぅ~見たかった!!!収録されてる内容だけでも十分すぎるくらいなんだけど気になっちゃうオタクだもの…!オフショ写真たのむ!

 

▼通常盤…KAT-TUNの魅力全部乗せ楽曲堪能用の1枚

通常盤には「UNLOCK」「GREATEST JOURNEY」の他に通常盤のみに入っている「HONESTY」「JET」の2曲も収録。かっこいい曲・楽しい曲・綺麗な曲・ゴリゴリな曲とそれぞれKAT-TUN楽曲の色々な一面を堪能することが出来る1枚です。

 

▽CD:UNLOCK/GREATEST JOURNEY/HONESTY/JET

「HONESTY」は穏やかで幸せで綺麗なラブソング。*7系統としては「MY EVERY TIME」とかそういう雰囲気。流石「4U」の作詞に関わった25→graffiti先生、という感じのきれいで繊細な歌詞がとても素敵。Aメロ→Bメロ→サビ、とどんどん音が増えて壮大になっていくのも好き!!KAT-TUNの歌声の綺麗さも堪能できる。じっくり聴きたい1曲。

「JET」ははい出た!!!!!出ました!!!!!カツンオタ好きなやつですありがとうございます!!!!!!!!!!

作詞のRUCCA先生曰く「暗黒沼曲」「ミュージカル 宇宙戦争」。これだけで伝わってくるやばみ。イントロからしてHONESTYとは別の方向性での壮大さ。コンサートでゴリッゴリな演出でレーザーバリバリ出して歌ってくれると信じてる。むしろこの曲でレーザー出さないでどの曲で出すの????イントロ聴いた瞬間東京ドームに黄緑色と赤色のレーザーが錯綜したよね。頭の中で。「果てぬ輪廻」「時空の矛盾(ときのパラドックス)」「罪と罰に憧れ」「銀河の果てへ」以上の詞にときめいた方は是非JET聴いて下さい。

 

ちなみに通常盤にはQRコードとシリアルナンバーがついていて、それを使うとUNLOCKロゴの待ち受け画像をゲット・スペシャルムービー(カウコンKAT-TUNメドレー特別編集版)を1回見ることが出来ます。シリアルナンバー1つにつき1回しか見られないので注意だ!

 

そして3種共通でついている特典がフォトネームカード。1人3種×5(個人4人分・集合1つ)の全15種展開です。私は上田くんと中丸くんと集合1枚ずつ今のところゲットしたんですが集合めっちゃかわいいです。

まぁジャニーズとしては割とよくあるトレカ的なやつなんですが、カツンファンの間で「写真をアップしたらそれで満足しちゃう人がたくさん出て売上に響くかもしれない→でも種類は知りたい→絵にしてアップしよう」となり、最終的に今Twitterで話題の>>アンロック画伯<<になっているわけです。

写真やめよう!絵にしよう!からここまで盛り上がって購買意欲まで上げちゃうカツン担まじCOOLだしアンロック画伯タグがむちゃくちゃ面白すぎて腹抱えて笑ったのでまとめ貼っておきますとりあえず見て欲しい………………

togetter.com

 

そうそう、予約特典としてポスターもついてきます!*8予約特典、とは言いつつも店頭に余ってる分は先着順で多分予約なしでもポスターつけてくれると思うのでポスターが欲しい人は早めにGo to CDショップ!ポスターの絵柄はJ stormのHP等から確認を。初回1がかっこいいKAT-TUN、初回2が美しいKAT-TUN、通常盤が4人で笑い合ってるラブアンドピースなKAT-TUNです。私は通常盤のポスター好きすぎて通常盤の予約足しました。ポスター貼る習慣もないのに。

 

いや~~~ほんとに全種買ってよかった!!!!!大満足です!!!!!

買おうかな~と思ってる人に「個人的にはこれがオススメ!」とか言いたいんですけどこれはもう好みだな…!って思います。

かっこいいKAT-TUNやダンスを堪能したいなら初回1がオススメだし、わちゃわちゃ楽しい素の感じを堪能したいなら初回2だし、KAT-TUNの楽曲が好きなら通常盤も外せない!でも強いて挙げるならやっぱりわいわいしてるKAT-TUN大好きなので初回2を個人的に推したいかなぁ~~!売上云々とか置いといても色んな人に初回2の楽しそうなKAT-TUNを見て欲しい…。

でも本当にどれを買っても損のないシングルだと思います。

 

KAT-TUN4人ラストシングル・充電前ラストシングル(予定)「UNLOCK」。現在大好評発売中!!!

(冫、)買って下さい。*9

 

UNLOCK【初回限定盤1】(DVD付)

UNLOCK【初回限定盤1】(DVD付)

 
UNLOCK【初回限定盤2】(DVD付)

UNLOCK【初回限定盤2】(DVD付)

 
UNLOCK【通常盤】

UNLOCK【通常盤】

 

 

*1:山猫盤は発売日到着指定みたいなのでまだ手にしていません…

*2:初回1のみ収録

*3:TRAGEDYのMステの時に「久々に田口くんの全開の笑顔見れた…!」って思った

*4:ヒューマンビートボックス

*5:最近はシャッフルKAT-TUNを買ったくらい…

*6:A.B.C-Z五関さんによるダンスの先生のキャラクター。サングラスに体操着で新曲の振付をファン向けとは思えない高難度で教えてくれる

*7:安心してください、悲恋じゃないですよ。略奪愛でも特殊性癖でも前世絡みでもないですよ。

*8:ポスター目当てで買うときはポスターつけてくれる店舗かどうか確認することをおすすめするよ!

*9:シューイチでのベストアルバム宣伝時の中丸くんの発言

4人のKAT-TUNの力を結集したシングル「UNLOCK」が素晴らしいという話

KAT-TUN界隈色々ありましたが、オタクとしてまずできることは悲観的になるよりも公式から提供されたものを享受すること、全力で楽しむことが大事で、そしてできるなら充電が終わった彼らの帰ってくる場所を微力でも守りぬくことではないかと思っている…ので、本日は3/2発売KAT-TUNニューシングル「UNLOCK」の宣伝記事を書きます!!!!!(直球)

 

※3/2追記:実際に手にした感想記事も書きました!!!!

tk46.hatenablog.com

 

3/2(水)に発売する「UNLOCK」は日テレ土9ドラマ・亀梨くん主演の「怪盗山猫」主題歌です。

4人最後=田口くんがKAT-TUNとして参加する最後のシングルであり、おそらくKAT-TUNが「充電期間」に入る前の最後のシングルでもあります。

初回限定盤が2種類と、通常盤、怪盗山猫盤(日テレ屋webにて販売)の4種展開。CD収録内容や「結局どれがオススメなの??」というのを知りたい方はUNLOCKの魅力の項を飛ばして下へ!

 

■UNLOCK(表題曲)の魅力

とにかくかっこいい。

めっちゃかっこいい。すごいかっこいい。とりあえず聴いてみてほしいDon't think feel。

……と丸投げしてしまったらわざわざブログを書く意味がないしyoutubeを持ってない事務所なので聴いてみようにもというところなので具体的に私が好きなポイントを挙げてみます(※フルバージョンはまだ解禁されていないため亀梨くんのラジオで解禁されたショートバージョンを聴いた感想です)。

あ、でもちょっと聴いてみようと思うなら、ドラマの公式サイトで見られる予告動画の中で流れていたり、最新話は日テレオンデマンドでフルで見られるのでそこでも聴けます!ぜひとも!

www.ntv.co.jp

ということでUNLOCKのかっこいいところを挙げていきます。

 

①イントロがかっこいい

私UNLOCKでどこが一番好きかって聞かれたら、全部好きなのは前提ですけど、「イントロです!!!」って即答する自信があるくらいUNLOCKのイントロが好きなんですよ!!!!!!!!

一瞬で世界観に引き込まれるような激しめのギターの音から始まって、次に入ってくるウィスパーボイスの歌声はKAT-TUN担の中でも支持の厚い楽曲「NOTHING ELSE MATTERS」*1を彷彿とさせる格好よさ。「yeah」の声を合図のようにしてAメロに向かって畳みかけるような音の展開に、一瞬詰まるように音が消えて「yeah」の声でAメロへと入っていく。

私の語彙力のなさが悔やまれるところなんですが、もうこの20秒足らずで完全に心持ってかれるよね!!!!!!このロックさとオシャレさと格好よさが絶妙に入り混じったイントロ(楽曲全体に言えるんですが)は、KAT-TUNが元来背負ってきたハードでロックなイメージに加えてスタイリッシュさと二次元的な美しさがより確立された4人体制のKAT-TUNの魅力を両方引き出してるな!!!と感じます。

 

②歌詞がかっこいい

まず前提として、英語詞が多いのでリスニングが大の苦手だった私はあんまり聞き取れていないということを念頭に置いて頂ければと思います。

でも聞き取れた範囲内(※合っているかは別として)でも聞こえてくる単語がかっこよすぎる。

まず曲の歌い出しが「濁り混じったダイヤモンド」で始まるのが曲の世界観を表していて超カッコイイ。そしてサビ始まりが「HELLO,CRAZY」なのもめちゃくちゃかっこいい。ドラマ見ててもイントロでまず「ハッ…!!かっこいい!!!!」ってなってサビで「えっ超かっこいいな!!!!???」ってなる。毎週2回驚いてる。

「お望みならば」とか「マスカレード」とかそういう単語も聞こえてきて、たまんねぇな!!!!って思います。KAT-TUNの歌詞は惜しげもなくかっこいい単語、厨二な世界観の単語を出してくれるのが最高。早く歌詞カードを手にして歌詞全文見たい。

 

③サビがかっこいい

さっきも少し言いましたがサビがめっちゃかっこいい。

怪盗山猫の1話を見た時に、EDでこの曲が流れ出して、KAT-TUNの曲だって頭では分かっていたのに「え!!!??これマジか!!!KAT-TUNか!!!!!!!」ってびっくりした。サビの入りが英語詞なのもあってどこか洋楽のような雰囲気があって、ドラマの世界観にぴったりすぎてびっくりした。私がKAT-TUNのことよく知らなかったら1回聴いただけじゃ多分KAT-TUNの曲って気付かなかった。サビの頭だけ聴いたら海外のロックアーティストの曲か何かだと思ってたと思う。いい意味でアイドルっぽくない魅力がある。

 

ヒューマンビートボックスがかっこいい

大サビ前に入ってくる中丸くんのヒューマンビートボックスがマジでかっこいい。

シューイチの真面目そうで面白い中丸くんを想像してたら痛い目見るやつ。ヒューマンビートボックスの入り方のラスボス感がすごくて「ギャーー!!!!帝王中丸様キターーーーー!!!!!!(泣)」って心の中で平伏した。パフォーマンスで見るのが楽しみすぎる…Mステではヒューマンビートボックス入りますか…。シングルでヒューマンビートボックスが入るのってちょっと久しぶりな気がするんですが実際どうでしたっけ。

全然関係ないけどシングルで中丸くんのヒューマンビートボックスきたー!!!!って盛り上がってると嵐担の頃シングルでサクラップくるとガッツポーズしていたのを思い出しました、畑は違えどやってること変わらない…。

 

これ以上言い出すと「Aメロがかっこいい」「Bメロがかっこいい」「Cメロが」「亀梨くんの歌い方が」「田口くんのここの歌声が」とかもはや全部になってくるのでこのへんで抑えますが、とにかくかっこいいので機会があれば是非一度聴いて見てほしい!!!!騙されたと思って!!!!!

個人的に他グループで例えるなら、SMAPならOtherside、A.B.C-ZならGreat5やRock Your Worldあたりが好きな人は好きなんじゃないかと思ってます。嵐だとRe(mark)ableのイントロも近い印象かも。エイトだとブリュレ、象、浮世踊リビト、ER2とか?ていうか大体私が各グループで好きな曲リストみたいになってますけど…(好みが分かりやすい)

 

■種類展開

さて、UNLOCKの魅力を紹介したものの、ではどのバージョンを手に取ればいいの?というところです。それはもう「お好みで!!!!」ってやつです。かっこいいものを見たい人、楽しいものを見たい人、曲を沢山聴きたい人、山猫の世界に浸りたい人…と様々な好みをカバーする各盤の内容について紹介していきたいと思います!

 

▽初回限定盤1(CD+DVD):1,300円+税

→「かっこいいKAT-TUN」「ザ・KAT-TUN」を見たい方へ!

・CD収録内容:「UNLOCK」「雨に咲く哀、夜に泣く藍」

・DVD収録内容:「UNLOCK」PV+メイキング

個人的に初回1のジャケ写が一番好きです!!!!!

さて、初回1には表題曲「UNLOCK」のPV+メイキング、カップリング曲「雨に咲く哀、夜に泣く藍」がついています。「雨に咲く~」は初回1にしか入っておらず、またタメ旅OP曲は初回1には入っていないので要注意!

UNLOCKのPVはまだ映像が解禁されていないのでどんなものなのか分かりませんが、曲調から考えて「かっこいい」「美しい」の安定のKAT-TUNブランドになるんじゃないかと思っています。

で、カップリング曲の「雨に咲く哀、夜に泣く藍」ですが…1秒も曲を聴いていないのにもうタイトルから「こいつぁヤベエぞ」って思ってます。このタイトルで素晴らしくないわけがなくない????タイトルから世界観ヤバすぎない???

「雨に咲く~」の作詞はあの東京ドームを硝煙の匂いで包み込んだ伝説の楽曲*2「RAY」、13-14カウコン等で歌い水と炎を自在に操るKAT-TUNの覇気が圧倒的だった楽曲「FIRE and ICE」、そしてUNLOCKの1つ前のシングル「TRAGEDY」等を作詞したFOREST YOUNG氏。

そして作曲者のうちの一人のKOUDAI IWATSUBO氏は「楔-kusabi-」「in the DARK」「Birds」など美しく雰囲気のある楽曲に定評のある方。個人的にBirdsめちゃくちゃ好き。

という布陣なのでほんとに素晴らしくない訳がねぇ…(二回目)という感じです。楽しみすぎ…。

という感じの初回1は、かっこよく、ロックで、厨二で、美しい。「ザ・KAT-TUN」が堪能できる1枚なのではないかと思います。

UNLOCK【初回限定盤1】(DVD付)

UNLOCK【初回限定盤1】(DVD付)

 

 

▽初回限定盤2(CD+DVD):1,300円+税

→タメ旅ファンの方、わいわい楽しいKAT-TUNを見たい方へ!

・CD収録内容:「UNLOCK」「GREATEST JOURNEY」

・DVD収録内容:「GREATEST JOURNEY」PV+メイキング

初回限定盤2は、待ちに待った!!TBS系にて放送中「KAT-TUNの世界一タメになる旅!」のOPテーマ「GREATEST JOURNEY」がついに音源化です。世間一般で言う「KAT-TUNらしさ」とは違う路線の、爽やかで明るくて楽しい楽曲だよ!PV+メイキングもついてるよ!!

「GREATEST JOURNEY」のPVは演出をタメ旅演出のマッコイ斎藤氏自ら務め、タメ旅でおなじみ天の声さんも出演。タメ旅オフショットも織り交ぜているとのことでタメ旅色満載のPVになっている模様。「タメ旅好きだな~」という方には超おすすめなのが初回2です!!!あと、KAT-TUNなら上田くんが好き♡」って人は多分買って損ない。(上田くんに関してマッコイ氏への圧倒的信頼)

そしてわいわい楽しい様子の、素のKAT-TUNが見たいという方は初回2がいいんじゃないかと思います!PVの内容もそうなんですが、前作「TRAGEDY」で初回1のみ収録の楽曲がある代わりに初回1のメイキングは短め、逆に表題曲とPV撮影曲のみ収録の初回2はメイキングが初回1より長めに収録されていたので、今回もそうなるんじゃないかな~と予想しています。

UNLOCK【初回限定盤2】(DVD付)

UNLOCK【初回限定盤2】(DVD付)

 

 

▽通常盤(CD):1,100円+税

→安価で気軽に購入したい方、KAT-TUNの楽曲の幅広い魅力を堪能したい方へ!

・CD収録内容:「UNLOCK」「GREATEST JOURNEY」「HONESTY」「JET」

通常盤にはDVDがついていない代わりに、通常盤のみ収録の楽曲が2種ついています。

まだ楽曲の内容までは分かりませんが、作詞作曲者欄を見ただけで期待値が高い!!!!

「HONESTY」の作詞はセカンド・ラブ主題歌「KISS KISS KISS」、4人になった直後に発表され涙なしでは聴けなかった「4U」、優しい歌詞でアンコールにぴったりの「SUNRISE」など色っぽい曲から優しい曲まで幅広い詞を提供してくださっている25→graffiti氏。作曲は爽やかなソリオCM曲「BRAND NEW DAY」、13-14カウコンにてカンチョーの振付*3までつけられる程楽しい楽曲「ON&ON」(共作)、壮大で重々しくてかっこいい「SOLDIER」(共作)などを手掛けたKing of slick氏と、もうお一方のAndrew Choi氏はKAT-TUNへの楽曲提供は初かな?EXILE系の曲を手掛けたことのある方の模様。

そして「JET」の作詞は前シングル収録のGoing!(日テレ系)テーマ曲「熱くなれ」、キラキラ甘くオシャレなデートソング「TOKYO STARRY」、『さぁ 怖がったりしないで そのピンヒールを脱いで』という歌詞が天才!!!中丸くんに歌わせた人も天才!!!と話題になった「NOTHING ELSE MATTERS」、変身インタビュアーの憂鬱主題歌「楔-kusabi-」などKAT-TUNファンから信頼の厚いRUCCA氏。作曲はSexy boyzの「Don't Stop Sexy boyz!」(共作)のandreas carlsson氏、シングル「In Fact」「TRAGEDY」そして前述した伝説の「RAY」(いずれも共作)を作曲したTKMZ氏、もうお一方のMarkus Bøgelund氏はジャニーズへの楽曲提供は初なのかな?

という布陣なので、本当にどの楽曲も期待値高すぎ。実績ある人たちが集まりまくってる…。このUNLOCKの煽りが「4人の力を結集して作り上げたニューシングル」なんですが、本当にカップリングまで含めてこれまでのKAT-TUNの力の総決算といった感じ。

KAT-TUNの楽曲って、オタの贔屓目も勿論あると思うんですけど特に近年の曲はカップリング曲まで全部含めて本当にクオリティが高い。外れがない。なのでKAT-TUNのシングルって、映像だけでなく楽曲のみでもかなり楽しめると思うんですよ!そして世間的にあまりイメージがないかもしれないけどKAT-TUNは実は結構歌が上手い。他のジャニーズと比べると高音の綺麗さが特徴的なんじゃないかな。元来のゴリゴリのロック系の曲ではゴリゴリの歌い方が気持ちいいし、バラードではその歌声の綺麗さにハッとする。

なので安価に買いたい人のみならず、「KAT-TUNの音楽を楽しみたい」という方にもとてもオススメなのが通常盤です!

UNLOCK【通常盤】

UNLOCK【通常盤】

 

 

▽怪盗山猫盤(CD):1,111円+税(※日本テレビHPより注文)

→怪盗山猫の世界観に浸りたい方、山猫グッズが欲しい方へ!

・CD収録内容:「UNLOCK」

・特典:山猫コースター、山猫待受画面

緊急発売決定!ということで、後から追加されたのが日テレ経由での購入のみとなる怪盗山猫盤。山猫に特化した内容になるため楽曲は主題歌の「UNLOCK」のみとなりますが、その代わりに山猫グッズがついてきます。

特に山猫コースターは、今日テレ屋で大好評につき品切れを何度も起こしている山猫グラスと合わせて使えってことでしょ!!?とだいぶ読まれてる感!ていうか山猫グラスの方めっちゃオシャレなので素直に欲しくなります。

曲はUNLOCKだけでいい、という山猫ファンの方は初回盤よりも安い怪盗山猫盤という選択肢もございますよ~!

www.ntvshop.jp

 

ということで種類は以上の4種になります。「UNLOCK気になる…」という方は是非お好みに合わせてどうぞ~!

前述しましたが、今回のシングルの煽り文は「4人の力を結集して作り上げたニューシングル」。田口くんが参加する最後のシングルとなる今回は、本当にこの一文に恥じない、まさに「4人のKAT-TUNの集大成」であると感じます。

それはUNLOCKの曲としての魅力と4人になってから確立したKAT-TUNの新たな魅力が合致して最高の化学反応を起こしていること、カップリング曲のGREATEST JOURNEYは4人になってすぐに始まり4人で作り上げてきた番組のOP曲であること、その他のカップリング曲もKAT-TUNにこれまで楽曲提供をして下さった方がたくさん参加して下さっていること(4人の曲以降で多く関わって下さっている方も多いですね)。まさに4人のKAT-TUNの軌跡、4人で築き上げてきたものを全て出し切るかのようなシングルになっているのではないか、と思っています。まだ発売前ですけどそんなことを言いたくなるくらいに素晴らしい作品になっていると確信しています。

 

正直この記事を書こうと思った一番の動機はこの曲に1位を獲ってほしい、いい数字が出てほしいというところがあります。*4

4人で最後のシングル=田口くんが参加する最後のシングルであり、おそらくKAT-TUNが「充電期間」に入る前の最後のシングルになるでしょう。そしてKAT-TUNはデビューからの通算オリコン1位の数がギネス記録を持っているKinKi先輩に次ぐ記録を持っています。

このタイミングで1位の記録を途切れさせるということは「充電期間」後の彼らの活動に影響が出る可能性もある。そして何よりも、今回もKAT-TUNに「1位」の数字を見せたい。コンサートで「1位を獲得できました、ありがとうございます」という言葉と笑顔を見たい。4人の力を結集したこの素晴らしいシングルが目に見える形で評価されてほしい。充電期間に入る前の彼らへの「行ってらっしゃい!待ってるよ!」という言葉の代わりの餞にしたい。そう思っています。

別に誰に頼まれたわけでもない。1位になろうがそうじゃなかろうが大して変わらないかもしれない。勿論ファンも無理はしちゃいけない、買いたければ買いたいだけ買えばいいしいらなければ買わなくていい。でも私はいちファンとしての勝手なエゴとして、そんな思いを持っています。

 

(冫、)買って下さい。*5

とまでは言いませんが!笑 でも買って損をするシングルではないと思っています。

ご興味があれば、もし店頭で見かけることがあれば、ちょっと足を止めて手に取って頂ければKAT-TUNファンとしてとても嬉しいなぁと思います。

KAT-TUNニューシングル「UNLOCK」、3/2発売です!!!!

*1:KISS KISS KISS通常盤に収録。quarterコンやザ少年倶楽部プレミアムでも歌ってるよ!

*2:知らない方はquarterコンのDVDを見てみよう!

*3:KAT-TUN本人たちの深夜テンションの末の振付

*4:ただ、同日発売のシングルを考えると、それはだいぶ厳しい戦いにもなると予想されます…

*5:シューイチでのベストアルバム宣伝時の中丸くんの発言

いつの日か再会の花が咲くように

田口くんがいなくなった春のその先も世界は続いていく、KAT-TUNの未来は続いていく。そう気づかされたのはほんの数日前だったけれど、どうやらその春の先の未来は、私が思い描いていたものとは少し違うものとなるらしかった。

 

春の10周年ドームツアーが終わる5月1日をもって、KAT-TUNは充電期間に入る。

亀梨くんのラジオを聴き終わってまったり録画を消化していた土曜日の穏やかな昼過ぎに『KAT-TUNから皆さんへ』なんてメールが来たから、「え~ちょっとそういうタイトルのメールかつんオタはトラウマだからやめてよ~wwドームツアーのご挨拶か何かかな?」と呑気に開いてみたところ、目に飛び込んできたのはそんな内容だった。

 

じっくりと時間をかけて彼らのメッセージを全文読み終わった後は意外と冷静で「あ~そっかぁ、なるほどねぇ…」と妙な納得感さえ持った。でもやっぱり動揺はあったのか、Twitterで呟いているうちにちょこっとだけ泣きそうになった。次に彼らのことで泣くならドームツアーで3人のKAT-TUNの始まりを見た時だと思っていたのだけれど。

正直べスアの後から最悪のシナリオも頭の片隅にあって、私の中で一番最悪なのは解散、二番目に悪いのはグループは残るもののソロ活動のみの形骸化したものになること、だった。そうならないために私もハガキにグループの存続とグループ活動の継続の要望を書きまくってファミクラに出来る限り送っていた。

春のドームツアーが正式に決まったことで、「これで3人のKAT-TUNが始動するんだ、彼らの物語が続いていくんだ」とこれでこの先もグループとして変わらず続けてくれるんだこれで安心だ、とホッとした部分はあったのだけれど、そうでないことにハッとした。けれど逆に、変な話だけれど今回の件で本当に安心できたという気持ちもある。「解散はない」「今後のKAT-TUNのための充電期間」としっかり言葉にしてくれたから。仕事に対して一切の妥協を許さない、KAT-TUNというグループに真剣に向き合う彼らが「KAT-TUNの未来のために」と一度時間をかけて考えて力をつける期間を設けるのはなんだかすごく、ストンと納得できた。5人が4人になった時の彼らを考えると、このままぬるっと3人のKAT-TUNを始めるよりも、こうするのが彼ららしいなと思った。動画の中で「そのままやっていくのが僕は一番いいと思いましたけれども」と言う中丸くんの意見もまた、らしいな、と思うけれど。

 

FC会員向けに配信された動画では、思っていたより全然重いトーンではなくて、真摯に説明する亀梨くんと、わざと明るく軽めのトーンも交えて補足するろばまるにホッと安心した。「解散というわけではないんですよね?」とわざと明るめに、でもズバッと我々の不安を汲んでくれるような言葉を斬りこんでくれる上田くんがとてもよかった。「寂しくなったら俺に電話してこいよな!」ってちょっとふざける中丸くんに大して反応を返さないたっちの図が面白くて癒された。そして「(充電期間中も)KAT-TUNというものを背負いながら」と言う亀梨くんがとても頼もしかった。先程改めて動画を見返したら、3人のKAT-TUN、かわいいな、と思うくらいの余裕が出てきた。

 

各自がソロ活動に力を入れるということで、彼らがこれからどんな活躍をしてくれるのかということも気になっている。

亀梨くんはきっとこれからもドラマに映画に大活躍してくれるだろう。折角ソロ活動に注力すると言うなら、二宮さんみたいに演技ですごい賞とか貰って帰ってきたらかっこいいなぁ、なんて思い描いている。いっそこの期間を生かして超大作映画とか出てほしい。

中丸くんはシューイチは勿論、最近モニタリングに定期的に出ているみたくコメント力とリアクション力でバラエティでも広く活躍するんじゃないかな。個人的にドラマに出ている中丸くんも好きなので、定期的にドラマにも出てほしい。最近絵にも凝ってるから、そっち方面もなにか生かしてくれたらいいなぁ。HBBに関してもコラボとか新展開があったら楽しい。

そして上田くんは、まず音楽。私はマウピを見たことがないからというのが一番の理由なんだけどまたマウピをやってほしい、上田くんの音楽をたくさん聴きたい。そしてもう一つ、演技もたくさん見たい。冬眠熊での演技がすごく印象に残っているし個人的に舞台も好きなので舞台も続けてほしいし、久しぶりにドラマにも出てほしい。沢山の人に上田くんの演技を見て欲しい。

皆それぞれ得意分野があって個性があって…それが私がファンになった5年前よりもさらに伸びていたり新たに開拓した部分があると思うので、きっと一度それぞれの分野に集中して取り組んだらもっともっとすごいことになるんじゃないかと期待している。そしていつの日かそれを持ち寄って1つの「KAT-TUN」の形になる時、きっと今とは違う、もっと素敵な輝きを放つことができると思う。

 

不安がないわけではない。冷静に考えて、未来の事なんて何も保証がないし、本当に戻ってこられるのか、その頃には後輩たちも沢山力をつけているはずで、これまでと同じようになんていかないかもしれない。大体充電期間といったってどのくらいの期間になるのかも分からない。数か月なのか、1年なのか、2年なのか、それとももっとかかるのか。

折角タメ旅と少プレという素敵な番組を2つももっているのに、グループとして充電となるとそれらを手放すことになるのかもしれない。1クールごとにくるくる番組が変わっていく忙しないテレビの世界だから充電しているグループのことなんてきっと番組表は待ってくれない。戻ってきたときにはまた0からのスタートになるのかもしれない。

そして何より、グループとしての彼らを見られないことが寂しくない訳がない。

 

けれど、彼らが「待っていてください」と言うのなら。あの日の絶望の中で私に一粒の希望をくれた上田竜也が「約束です」と言うのなら、絶対に彼らは戻ってくる。またKAT-TUNとしてステージの上に戻ってくると確信している。

2回メンバーの脱退をリアルタイムで見てきて、ありえないということはありえないのだと身に染みて分かった。分かったはずなのにまた心から、100%で「信じる」なんて言うのか、私は?とちらりと思った。けれど私が彼らを信じたい、信じられると思ったのはやっぱり100%の本気だ。そして何よりふとある日のタメ旅での上田くんの言葉を思い出したのだ。「失敗するなら人を信用して失敗したくない?」と。

だから私は断言する。KAT-TUNは戻ってくる。今よりもっと大きくなって、戻ってきたときにとんでもなくすごいステージを見せてくれる。だから、私はいつまでだって待つ。彼らが納得してグループとしてまた一歩を踏み出す日まで。私はKAT-TUNが自ら関わって提供するものに関しては絶対的に信頼しているので、きっと彼らがもう一度集おうと言う時は素晴らしいものになるはずだと思う。

 

正直まだ田口くんの件も消化しきれてないし、田口くんに辞めてほしくないし、でもようやく3人のKAT-TUNのことも直視していけるかもしれないと思い始めた矢先でのこれだから、今はなんだか一周回って現実味がなくて気持ちがふわふわしている部分もある。実質そうなっていた時期はあるにしても、明言してKAT-TUNがグループ活動をしない期間というのは不思議な感じだし、本当にこの二か月半で色々ありすぎてどこから考えていけばいいのか分からない。

 

でもまずは3月末まで4人の姿をしっかりと見届けて、その後の3人での3大ドームツアー。最初は、折角の10周年なんだからもっとアリーナとか含めて細かく回ってくれてもいいのになー!後でファンミとかで回るのかな!?と思っていたのだけれど、今なら何となく分かる気がする。

このタイミングで「初のドームツアー」をやるということ。べスアの数日後に亀梨くんがファミクラで口にしたという「ドームでコンサートをやるグループであり続けたい」という言葉。東京ドームをホームと呼ぶグループ、KAT-TUNのプライド。彼らはいつだって守りに入ったことなんてなかった。いつだって攻めの姿勢だった。

 

充電期間に入る前にコンサートの予定を組んでくれて、10周年を短い時間だけどきっちりやってくれようとして、ファンが不安にならないように丁寧に伝えてくれて未来のことを考えてくれて、本当に彼らには感謝が尽きない。

5/1のその日まで、瞬きをしている暇なんてない。

もう一度KAT-TUNの名のもとに集うその日まで、メンバーもファンも走っていけるように。まずはKAT-TUNのグループとしての、今を、姿を、パフォーマンスを、目に焼き付けようと思う。