それでも僕らはどこへだって行ける

メ~テレ制作・A.B.C-Z主演連続ドラマ「ワンモア」の制作が今朝、塚田くんと橋本くんがデルサタファミリーとして定期的に出演しているメ~テレの番組「デルサタ」で発表された。

A.B.C-Z初めての、「学園ドラマ」である。

 

事の発端は、昨年の春に遡る。昨年制作された同じくメ~テレ制作のスペシャルドラマ「ぼくらのショウタイム」の舞台挨拶で、次にやるなら何がやりたいかと聞かれた橋本くんが「次は学園ドラマがやりたい」と言ったことだったという。それから一年と少し。 本当に、学園ドラマの制作に立ち上がってくれた。

学園ドラマ。ドラマ界の王道の題材の一つだ。私自身も昔「ごくせん」「野ブタ。」「花男」をはじめ色々な学園ドラマを毎週楽しみに見ていたし、ヒット作も多くアイドルの登竜門的な作品も多い学園ドラマは、アイドルのオタクになったからには余計に憧れはあるものだった。A.B.C-Zのオタクになってからは、橋本くんが… 学園ドラマに出て…世間に爆裂に見つかりまくって欲しい…見たい…なんて夢想したことも一度や二度ではない。
だけどもう、あまり夢想しなくなっていた。

なぜならば、学園ドラマは「ティーンの特権」のようなものなのだ。演じる人は実際の役よりも年齢が高いことは珍しいことではないが、A.B.C-Zは一番年下の橋本くんでももう27歳。上の4人は30代である。もう少なくとも生徒役はできないだろう。できるとすれば教師役かな、いつかこないかな…戸塚くんが教師とかだったらその美しさで世を狂わせてしまうな…最高だな… なんてぼんやり思っていた。

 

今、A.B.C-Zが学園ドラマをやる。河合くんは教師役だそうだが、本作は定時制高校に通う人々を描いた、A.B.C- Z主演の「学園ドラマ」である。

平均年齢30代になったA.B.C-Zが学園ものをやる。

その事実に胸が熱くなった。いつからでも始められる、ということを彼ら自身が証明してみせている。

年齢は壁になんてならない。呪いになんてならない。いつからだって、なんだってできる。諦める必要なんてなかったのだ。 心の中に、自分でも気付いていなかった霧が晴れていくような、世界がぱっと明るく広がったような気持ちになった。

それはA.B.C-Zのパフォーマンスに目を奪われた、A.B.C-Zを好きになり始めた頃の感覚に不思議と重なった。

何の変哲もない、テレビの中の見慣れたスタジオや何の装飾もない普通の廊下を歌って踊ってぐるぐる飛び回って、キラキラと楽しいステージに変えていく。彼らの通ったところが魔法でもかけられたみたいに鮮やかに変わっていく。ポエムが過ぎる表現かもしれないが、本当に私にはそう見えたのだ。魔法みたいなパフォーマンスだった。

 

A.B.C-Z×メ~テレのドラマは前にも一度制作されたと書いた。その「ぼくらのショウタイム」 は東海地区でのテレビ放映のほか、全国のイオンシネマにてとても愛のこもった再編集版として劇場公開をされ、大盛況の結果本来の上映予定期間を延長までしてくれた。最終的にCSでも一度放送をされ、それで「ぼくらのショウタイム」は終了した。 とても嬉しくてとにかく楽しくて幸せだったのだが、ただ一つだけ 「DVDにならなかった」ということだけは小さな心残りだった。 そこにだけは辿り着けなかった。

それでA.B.C-Z×メ~テレの奇跡みたいなドラマ制作は終わった、はずだった。

 

またメ~テレさんがA.B.C-Zとドラマを作ってくれる。しかも今度は連続ドラマとして。

A.B.C-Zが、今から「学園ドラマ」をはじめられる。

そのどちらもが嬉しくてたまらなかった。

何も諦めることなんてなかった。終わっちゃいなかった。あのメ~テレさんとA.B.C-Zとファンの全方位からの愛が詰まったあの期間は、しっかりと次へと繋がれていた。

 

そもそも、A.B.C-Zとメ~テレさん(デルサタさん)の関係性は今年や去年に突発的に築かれたものではない。2016年春、 新番組として始まったデルサタに塚田くんがデルサタファミリーとして出演を始め、その後橋本くんや河合くんも不定期に加わり、デルサタさんはA.B.C-Zまるごと応援してくれるようになった。A.B.C-ZとMCの濱口さんで男旅企画、名古屋でコンサートをすれば濱口さんがサプライズ出演、差し入れを手作り、結成10周年のサプライズお祝い、などなど。そうしてその流れの中で昨年1月の横浜アリーナコンサートで超サプライズ発表されたのが「ぼくらのショウタイム」の制作決定の報である。

全部彼らと、彼らの周りの人たちが築き上げてきたものの延長線にあった。それはしっかりと結果を残せたということだし、なにより彼らとまた仕事をしたいと思ってもらえたということで、これは彼らが愛されているということに他ならないのだと思う。

それが本当に嬉しい。

 

デビューをしたのが他のグループよりも遅かった。

それは盤石な経験値を積んできたという大きな強みにもなれば、「若かった頃でなければできなかった仕事」のチャンスを逃してしまったということにもなる。

だけどそれは、イコール不可能ではない。イコール諦念ではない。

 

様々な生き方が認められようとし始めたこの時代。同時に、誰かを偏見でラベリングして糾弾することも容易な時代。

「この歳だからもう遅い」「この時に失敗したらもう人生ダメ」みたいな見えない圧はまだまだある世の中だと思う。先日私がアップした就活顛末ブログもそうなんだけど(沢山の方に読んで頂けたようで、ありがとうございます)、然るべきタイミングにちゃんとみんなと同じようにスタートを切れなかったらそれだけで自分がダメなように思えてしまうし、苦しくもなる。

 

だけど、だからこそ。人々の背中を押してくれる存在であるアイドル・A.B.C-Zが「今からだって、なんだって始められる」ということを彼ら自身で証明してみせたことがかっこよくて胸が熱いし、希望だと思った。君こそが希望さYOU ARE A FLYER…!!

 

9月16日発売・A.B.C-Z待望のニューアルバム「CONTINUE?」のリード曲「GAME OVER!!!」の歌詞にこんなフレーズがある。

いつからだろう気持ちに嘘ついたのは 何もかもあきらめていたふりして
何かをスタートすることに遅いなんて そんなことはないよ
笑い飛ばして 気楽に行こうぜ

 

こんなふうに寄り添って応援してくれるA.B.C-Zの曲が、A.B.C-Zが好きで、A.B.C-Zというアイドルを好きになれた私の人生最高ハッピーだなーーーー!!!!!って思うのです!